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2015月9月7日更新

【豆知識】地域によって違うのってなぜ?お雑煮の歴史まとめ

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関東出身です。関西出身の友達と話していたら、どうやら関東と関西ではお雑煮にいくつか違いがあるらしいことに気づきました。
何か特別な理由があるのでしょうか。教えてください。(大学3年生・女性)



一年の無事を祈って、お正月に食べる伝統的な日本料理・お雑煮。


餅を主とし、適当な具材をあしらうのがスタンダードですが、餅やその他の具材、そして味付けは、地域や家庭によって大きく異なります。


ここでは、関東と関西でお雑煮が違う理由を、餅と味付けに注目してご紹介します。





餅が違う理由




画像出典:楽天市場





最初はどちらも丸餅だった



お雑煮に使われている餅は、関東では一度焼いた角餅、関西では焼かない丸餅が一般的です。


しかし、もともとはお雑煮に使われる餅に地域による違いはなく、関東も関西も丸餅だったそう。


丸餅の円という形で満月をかたどることで、豊作を祈願していたのです。


そして、この形が魂を象徴する形であったことから、一年の初めに丸餅を食べることで神様の力が得られると考えられたため、この丸い形で作られていました。





角餅への変化の原因は江戸の人口過密



ところが江戸時代に入ると、人口が江戸に集中してしまい、一つひとつ手で丸く作る丸餅だと時間がかかり、調理の効率が悪いとみなされるようになりました。


そこで四角く切るだけで作ることができ、調理の効率が良い角餅が、江戸を中心とする関東地方で使われ始めたと考えられています。





角餅と丸餅の境界線



また、丸餅と角餅、どちらを使うかの境界線は、関ヶ原の合戦の影響を受けてできたという説もあり、この合戦の主戦場である岐阜県関ヶ原を境に分かれたとも言われています。





味付けが違う理由




画像出典:楽天市場





関西における味噌仕立ての味付け



続いてお雑煮の味付けは、関東ではすまし汁仕立て、関西では味噌仕立てとなっています。


関東でのすまし汁仕立てよりも、関西での味噌仕立ての方が歴史が古く、京都の文化の影響を受けた地域に、この味噌仕立ての文化が広がっていきました


味噌仕立ての中でも、関西では白味噌仕立てが一般的に多数を占めていますが、福井や京都など、一部の地域では赤味噌仕立てのお雑煮を作るところもあります。





武士は味噌嫌い



関西の味噌仕立てが、関東ですまし汁仕立てに変化したのは、なんでも、武士は味噌をつけることを嫌うという、武家文化の影響を強く受けたためだと言われています。


そして、江戸時代の勤交代制度によって、このすまし汁仕立ての雑煮が各地に広がっていったというわけです。





餅以外の具材が違う理由



お雑煮


餅以外の具材の種類に関しては、本当に地域によってばらばらなので、ここでは触れません。


ただ特徴的なのは、関西のお雑煮では、餅だけでなく餅以外の具材も角を取って丸くするということ。


丸い鏡や十五夜の望月への信仰に通じているため、丸いものは円満を象徴する縁起物であるという考え方があったようです。






まとめ



いかがでしたか?


「お雑煮」の名前は、いろいろな具材を煮た汁物という意味からきていますが、具材も味付けも、地域によって本当にいろいろな種類があります。


でも関西・関東とも共通しているのは、お雑煮においても神様への信仰心を表しているということ。


現代日本人には無宗教だと名乗る人が多いですが、お雑煮に込められた信仰心を理解して、お正月ぐらい、神様に感謝してみてはどうでしょうか。

2015年9月7日

written

by ひろまさ


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