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2014月6月12日更新

周りの就活生に差を付ける!決算書から見る企業分析

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もうすぐ就活でキャッシュフローを利用して企業分析をしようと考えているのですが、何からはじめればよいのかよくわかりません。(大学3年生・男性)



企業の決算書類の1つ、“キャッシュ・フロー計算書”から、企業の経営状況を「成長型」「安定型」「停滞型」という3つのタイプに分類する方法をご紹介します。



 

“キャッシュ・フロー計算書”とは?



キャッシュ・フロー計算書とは、英語で“Cash Flow Statement”といい、略して「C/F」と表記することもあります。キャッシュ・フロー計算書を見て何が分かるのかというと……



 

その名の通り、企業の「お金(キャッシュ)の流れ(フロー)」です。つまり、何をしていくらキャッシュを得たのか、そして、何にいくらキャッシュを使ったのか、さらに、最終的にキャッシュがいくら残ったのか、ということが分かります。要するに、キャッシュ・フロー計算書は“企業の家計簿”のようなものです。



 

3種類のキャッシュ・フローがある!



実際のキャッシュ・フロー計算書の例を下に示します。

 



 

ご覧の通り、「営業活動によるキャッシュ・フロー」「投資活動によるキャッシュ・フロー」「財務活動によるキャッシュ・フロー」の3種類のキャッシュ・フローがあります。この3種類のキャッシュ・フローについて、次の通りまとめました。



 

●営業活動によるキャッシュ・フロー

平成24年4月1日~翌平成25年3月31日までの1年間について、その企業の営業活動……商品の販売、サービスの提供、商品の仕入れ、給料の支払など……でどのようなお金の流れがあったのかを表しています。



 

●投資活動によるキャッシュ・フロー

同1年間について、その企業の投資活動……土地建物の購入・売却、株式の取得・売却など……でどのようなお金の流れがあったのかを表しています。



 

●財務活動によるキャッシュ・フロー

同1年間について、その企業の財務活動……銀行からの借入やその返済、株式の発行、株主への配当金支払いなど……でどのようなお金の流れがあったのかを表しています。



 

この3種類のキャッシュ・フロー、それぞれの合計金額が、+プラスか、-マイナスかをチェックすることによって、その企業がどのような経営状況にあるのか分析することができます。ある信用調査会社(※)では、実際にそのようなチェックで、企業の経営状況を分析しています。



 

※:信用調査会社とは、企業の信用度を調査し、その情報を提供するサービスを行っている会社です。企業の信用度の調査とは、具体的には、調査対象企業の業歴、経営者の経歴、各種登記情報、銀行取引情報、決算情報などを調査します。



 

企業の経営状況を分析!



この3種類のキャッシュ・フローと、企業の経営状況の関係をまとめると、次のようになります。

 

●成長型企業

・営業活動によるキャッシュ・フロー:【 + 】


・投資活動によるキャッシュ・フロー:【 - 】


・財務活動によるキャッシュ・フロー:【 + 】



 

営業活動で得たキャッシュと、借入金などの財務活動で得たキャッシュを、事業拡大のために、積極的に土地建物・株式の購入などの投資活動に使っている、ベンチャーなどの成長型企業のパターンです。



 

●安定型企業

・営業活動によるキャッシュ・フロー:【 + 】


・投資活動によるキャッシュ・フロー:【 - 】


・財務活動によるキャッシュ・フロー:【 - 】



 

営業活動で得たキャッシュを、土地建物・株式の購入などの投資活動と、借入金返済などの財務活動に使っている、理想的なキャッシュ・フローの安定型企業のパターンです。



 

●停滞型企業

・営業活動によるキャッシュ・フロー:【 + 】


・投資活動によるキャッシュ・フロー:【 + 】


・財務活動によるキャッシュ・フロー:【 - 】



 

営業活動で得たキャッシュと、土地建物・株式の売却などの投資活動で得たキャッシュを、借入金返済などの財務活動に使っている、不採算事業を抱え事業縮小している停滞型企業のパターンです。



 

以上のように、キャッシュ・フロー計算書を見れば、その企業の経営状況を分析できるのです。



 

ポイントは同じ業界内での比較!



決算書類から企業分析をする場合は、異なる業種の企業間で比較しても、あまり意味がありません。例えば、製薬会社は、売上高の割に、投資活動によるキャッシュ・フローに影響がある研究開発費にお金が掛かることで知られています。新しく薬を発売するまでに、その研究や実験に長い年月と、莫大なお金が掛かるのです。そして、それは製薬業界では特別なことではありません。



 

まずはその業界の特徴をきちんと把握・理解してから、同じ業界内のいろんな企業のキャッシュ・フロー計算書を比較するとよいでしょう。なお、上場企業であれば、HPに掲載されている決算短信の中に、必ずキャッシュ・フロー計算書が含まれています。



 

photo credit: kenteegardin via photopin cc

2014年6月12日

written

by masahiro-i


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