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2016月5月2日更新

休肝日とってる?アルコール依存症予備軍になりかねない、危ない寝酒の習慣

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 寝酒を良くするのですが、これって体にわるいのでしょうか?(大学4年・男性)



「寝酒」という言葉をよく耳にしますが、そもそも、寝る前にお酒を飲むと寝つきが本当によくなるのでしょうか?


お酒を飲む人が口にする、「休肝日」とはどういうこと?


アルコール依存症予備軍とは?


こんな疑問を持っている人も少なくないはずです。


寝酒の体に及ぼす症状 (危険性) について、そして、休肝日の必要性とアルコール依存症 (予備軍) について、簡単にわかりやすく、ご説明致します。





寝酒の影響



after dinner


国際疫学調査の結果で、「睡眠不足だから、お酒の力を借りて寝る」という人は、何と日本が一番多く、逆に、「睡眠不足なので睡眠薬を処方してもらう」という人は、日本が一番少ないとされています。


睡眠薬は、ドラマや映画などで怖いイメージがあり、なかなか病院で処方してもらう勇気がない人が多いのかも知れません。


ですが、医師の指示通り、容量・用法さえ守れば、体にかかる負担は少ないのです。



一方、お酒の場合、あまり飲みすぎると体に悪いと言われていますが、毎日のように寝酒をしているとどうなってしまうのか。というところです。


欧米では、寝酒を意味する、「ナイト・キャップ」というカクテルまであるようですが、飲みすぎて効かなくなる薬のように、アルコール量もすぐに体に順応して効かなくなってしまいます。


そうなると、どんどんお酒の摂取量が増えていき、最終的にはアルコール依存症になる恐れがあるので要注意です。





メリット・デメリット



アルコールは鎮静効果や睡眠促進効果があるので、一時の飲酒や、一時の微量の寝酒はいいかも知れません。


ですが、寝酒は睡眠持続効果がある訳ではないので、すぐに眠れて熟睡できているように思いますが、実際には熟睡はできていないのです。



睡眠前にお酒を飲んで寝ても、4時間ほどでアルコールが分解されて醒めてきます。


そして、眠っている間には、尿が作られないようにするための「抗利尿ホルモン」が分泌されるのですが、アルコールはそのホルモンの働きを邪魔するので、寝ている間に尿が作られてしまいます。


それに伴い、睡眠は浅くなり、普段より咽喉が乾いたり、トイレに行きたくなって目が覚めてしまうのです。


それだけでなく、アルコールは舌の筋肉を麻痺させるので、呂律 (ろれつ) がまわらないだけではなく、上を向いて眠った時に舌が咽喉に落ち込みやすくなり、鼻から咽喉にかけての空気の通り道を狭くし、イビキをかきやすくします。


イビキをかいている時は、体に十分な酸素を取り込めていないので、途中で目が覚めやすくなり、やはり眠りが浅くなるんです。


この、呼吸しずらくなってイビキをかく状態がひどくなると、無呼吸の数も多くなり、無呼吸症候群患者がアルコール摂取を続けると、心臓発作や脳卒中、最悪の場合には、突然死といったリスクも高くなることも報告されています。



お酒を飲むとイビキをかきやすくなり、トイレにも行きたくなる。
沢山水分を出すと咽喉が渇いてまた多く水分をとる…


一度起きると、また眠ろうとしてもなかなか寝付けず、熟睡ができないという訳です。





休肝日の必要性



よく耳にする「休肝日」という言葉ですが、実際は、『何日飲むのを控えればベストなのか。』また、『何故、お酒を飲むと肝臓に影響があるのか。』など、あまり理解できてない人が多いと思います。


肝臓にはある程度の解毒作用があり、体内のアルコール (ビールなら中ビン2本、日本酒・焼酎なら1.5合、ワインならグラス2杯ほど) を、ほぼ100%分解するのに、約10時間程かかります。


そして、「休肝日」と言われてはいますが、実は、肝臓以外にも胃腸などの消化管の粘膜も荒れ、負担をかけているんです。



胃の場合、通常は胃液で粘膜が食べ物と一緒に溶かされながらも、1日~3日間かけて細胞は再生されています。


ということは、体内アルコールを分解する肝臓と、胃が正常に戻るのに少なくとも1日かかり、肝臓と胃はフルパワーで活動しているということになります。


ここでもし、間を空けずにまたお酒を飲んでしまうと、フルパワーで活動している肝臓と胃の活動は更に激しくなり、負担が増えるということになってしまいます。



以上を踏まえ、「休肝日」は、少なくとも1日~2日は必要だと言われているのは、1日はパワー全開で活動する肝臓 (消化管を含む) の為にお酒を控え、更にもう1日は、通常業務に戻ってもらうためにお酒を控えるという意味があるのです。





もし、休肝日を作らなかったら…



休肝日を作らなかった女性


「休肝日」が何故必要なのか。
もし、「休肝日」を作らなかったらどうなるのでしょうか。


細胞の再生中、体内のアルコールを分解中に、更にアルコールをとった場合、より肝臓や胃腸に負担をかけてしまうのはお話しましたが、これ以外にも、大きなリスクがあります。



胃の場合、胃の粘膜が再生される前に胃壁を荒らすことになるので、粘膜再生が間に合わない状態になります。


そうなると、胃壁が胃液で溶かされ、胃炎になり、酷くなると胃潰瘍になってしまう恐れがあるのです。



肝臓の場合は、肝臓の細胞内の脂肪量が増え、脂肪肝になります。


脂肪肝になると、自覚症状はほとんどありませんが、飲酒を続けることにより、食欲減退、吐き気、倦怠感、腹痛、発熱、黄疸など、様々な症状が表れ、肝炎になってしまいます。


そして更に肝炎が悪化すると、肝臓が線維化してしまい、肝臓全体が線維で仕切られたような硬い状態 (肝硬変) となり、血液が肝臓を通り抜けられなくなって、普段は通らない血管を通ろうとして血管がパンパンになります。


こうして肝機能が失われていくと、解毒作用も失われ、パンパンになった血管は破裂して大出血してしまい、最悪の場合は命を落とすことになるのです。



「休肝日」を作るということは、アルコール依存症を防ぐと共に、こうした危険な状態をさけることにも繋がるので、「休肝日」は作るようにしましょう。





アルコール依存症予備軍



アルコール依存症で皆さんがよくご存じな症状は、アルコールが切れると手がしびれ、幻覚が見えることだと思います。


ですが、アルコール依存症になる手前の、アルコール依存症予備軍と言われている初期症状 (危険信号) があるのはご存知でしたでしょうか。


この初期症状の時に気を付けていれば、アルコール依存症を少なくとも避けられやすくなります。





主な初期症状




● イライラして怒りっぽくなる。


● 上手く字が書けない。


● 暑くないのに寝汗が凄い。


● 飲まないと眠れない。


● 飲んで寝ると悪夢を見る。


● 睡眠中よく目が覚める。


● 毎日お酒を飲んでいるうちに習慣となり、飲まずにはいられなくなる。


● 体調悪いから飲酒をやめようと思うのに、飲んでしまう。



もし、ひとつでもあてはまるものがあるとすれば、アルコール依存症予備軍に少し踏み込んでいるかもしれません。


寝酒をしている人を対象に調査した研究によると、日中の眠気が強くなっていることが報告されています。


また、アルコールを摂取した翌日は、熟睡ができていないため、注意力の低下を起こし、寝酒をしない人に比べると疲れやすいとの報告もあります。


睡眠不足や注意力の低下によって、交通事故などの更なる危険なリスクも伴い、毎日の寝酒の影響は計り知れないのです。



最初に微量だったはずの寝酒の量も、毎日飲み続けることによって効果が薄れ、次第に飲む量が増えていき、アルコール依存症予備軍、アルコール依存症になる確率が高まるのは間違いありません。


では、寝酒はしないほうがいいのか。してはいけないのか。


ということになりますが、休肝日を必ず作ること。摂取量の自己管理。睡眠不足が続いているのであれば、まずは医師に相談する。ということができていれば、絶対に寝酒をしてはいけない訳ではありません。






最後に…



アルコール依存症は、摂取量が同じでも、男性よりも女性が10年~15年ほど早くなりやすいと言われています。


特徴としては、摂食障害の合併です。


ダイエットによる拒食症や過食症などは、女性のアルコール依存症患者に非常に多いのです。


摂食障害は、飲食の摂取量のコントロールができない状態であり、アルコールの摂取量のコントロールができないのと同じことになります。



いずれにしても、女性は男性よりもアルコール依存症になりやすいというだけであり、男性も十分、アルコール依存症になる確率はあります。


お酒を少し飲み過ぎ、「これではいけない」と思って急にやめると、一時的に不眠状態になります。


不眠症状が続くようであれば、医師に相談することが望ましいのですが、これを「時間がない」とか「行くのが面倒だ」と思って受診せず、再びお酒に頼るという生活をしてしまうと、やはりアルコール依存症になる道を進んでいることになってしまいます。



アルコール依存症を避けるには、休肝日を作ること。


休肝日を作るにも、気を付けなければいけないのは、週5日飲んで2日休むということではなく、2~3日続けて飲んでしまった場合には、少なくとも1日~2日はお酒を控えるということを習慣づけることです。


自分で休肝日を決めることで、「今日は飲まない日」と自己確認もできるため、精神的にも身体的にも重要なのです。


そして、翌日の睡眠不足や集中力低下の影響を避けるとすれば、翌日に仕事がない日にしたほうが望ましいでしょう。




いかがでしたでしょうか。



寝酒の体に及ぼす危険性 、休肝日の必要性、アルコール依存症のリスクについて、ご理解いただけたでしょうか

楽しいお酒も、ほどほどにしましょうね。




2016年5月2日

written

by ひまわり


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