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2015月3月3日更新

国内の天才的な小説家まとめ

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 普段ビジネス書ばかり読んでます…この春から小説を読み始めたいと思うのですが、おすすめの小説家を教えてください(大学3年生・男性)


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若い世代を中心に人気のある国内の小説家をまとめました。
あわせて、おすすめ作品もご紹介しています。
気になる作品があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね。



 

“稀代の叙述トリッカー” 伊坂幸太郎



巧妙な叙述トリックと、終盤での伏線回収が見事。
多くの作品が映像化されていて、映画としても良い作品が多いですが、
やはり小説ならではの叙述トリックを楽しんでいただきたいものです。

おすすめ:『アヒルと鴨のコインロッカー』
















アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)







作中では、「現在」と「2年前」が交互に語られていきます。
この2つの時間軸が、終盤でパチリとはまるんです。
さわやかだけどどこかさみしい余韻が、胸をぐっと締め付けます。

“無限の言葉遊び” 西尾維新



好き嫌いが分かれる作家の一人だと思います。
言葉遊びや言い回しをめいっぱい盛り込んだ、独特の文体が特徴です。
それぞれの台詞がキャラクターの個性を際立たせています。

おすすめ:『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』
















クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)







西尾維新のデビュー作で、「戯言シリーズ」の第一作です。
タイトルにすら仕掛けがある、徹底した言葉遊びっぷり。
くどい・うざいくらいに表現がひねり倒されています。
でもハマる、どんどん読み進めてしまう。中毒性が高いです。

“一人称独白ミステリー” 湊かなえ



複数の登場人物が一人称視点で語る“事実”(=嘘も含む)を、
フィルターのように重ねていって、最後に“真実”が浮かび上がる。
独特の作風ですが、どんどん読み進めていってしまう引力を持った作品が多いです。

おすすめ:『告白』
















告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)







一人称の独白で紡がれていくブラックミステリー。
登場人物がどこかみんな狂っているのもこわいです。
第6回本屋大賞受賞作で、映画化もされています。

“SFミリタリー×ラブコメ” 有川浩



主な作風はSF要素を含むミリタリーとベタなラブコメですが、
『阪急電車』や『フリーター、家を買う。』など、幅広いジャンルも手がけています。
エンターテイメント性が高く、とても読みやすいです。

おすすめ:『図書館戦争』シリーズ
















図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)







実際にある「図書館の自由に関する宣言」から着想を得て、
「メディア良化法」が制定された架空の日本を舞台に、
「図書隊」という架空の軍事組織を描いた作品。
ミリタリー要素や政治的な背景もしっかり描きつつ、
展開されるのはベタなラブコメ。きゅんきゅんします。

“奇妙奇天烈なユーモラスファンタジー” 万城目学



リアルな日常に奇想天外な設定を入れ込んで、
ユーモアいっぱいに描かれるファンタジーは、「万城目ワールド」と称されています。
多くの作品がドラマ化・映画化されており、
2014年3月には『偉大なる、しゅららぼん』が公開されました。

おすすめ:『鴨川ホルモー』
















鴨川ホルモー (角川文庫)







オニや式神を使って戦う、謎の競技「ホルモー」。
学生の街・京都を舞台に、架空の競技を面白おかしく描いた作品です。
この作品も映画化されていて、京都の学生は必見です。

“堕落と幻想と純情のマジックリアリズム” 森見登美彦



現実と空想を行き来するような作風・手法を、マジックリアリズムといいます。
クセのある独特の言い回しは古風でもありユーモラスでもあり、
まるで「四畳半の世界に飲み込まれるように」ぐいぐい引き込まれます。

おすすめ:『夜は短し、歩けよ乙女』
















夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)







森見氏のほとんどの作品は京都を舞台にしていますが、
この作品は特に京都らしさに溢れています。
京都大学や進々堂はもちろん、今はなきクラシック喫茶「みゅーず」や、
「月面歩行」(実際はBarMoonWalk)というショットバーなど……
聖地巡礼に訪れるファンも多いようです。

“ジャンルを超えたエンターテイナー” 宮部みゆき



ミステリー、サスペンス、時代小説、ファンタジー、ジュブナイル……
さまざまなジャンルでエンターテイメント性の高い作品を書いています。
多ジャンルでこれだけ評価されている作家も珍しいのではないでしょうか。
共通するのは、クセのない文体の読みやすさと、温かい人情味です。

おすすめ:『ぼんくら』
















ぼんくら(上) (講談社文庫)







どのジャンルからおすすめするか迷いましたが、
大学生があまり手に取らないと思われる時代小説を。
江戸時代が舞台でありながら、個性的なキャラクターたちが事件に巻き込まれ、
伏線を回収していく正統派ミステリーなので、とても読みやすいです。

“ハートウォーミング痛快コメディ” 三浦しをん



「名コンビ」、「仕事への情熱」、「青春」……得意なジャンルは多いです。
温かく人情味溢れる作風が特徴で、読んだ後なんだか愛おしい気持ちになります。
趣味全開で笑えて痛快な、数々のエッセイも面白いです。

おすすめ:『まほろ駅前多田便利軒』シリーズ
















まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)







東京まほろ市の駅前にある便利屋、多田便利軒。
多田と行天が奇妙でうさんくさい依頼に関わっていく、ゆるいハードボイルドです。
漫画・映画・ドラマと、さまざまなかたちでメディアミックスされています。

“ミステリー百花繚乱” 貫井徳郎



ミステリー各ランキングの常連である、現代日本を代表するミステリー作家です。
重厚なテーマを扱った暗く後味が悪い作風の一方で、
爽快でユーモア溢れるミステリー作品も描いています。
複雑なトリックや推理小説的な要素よりも、痛々しいまでの心理描写が特徴的です。

おすすめ:『慟哭』
















慟哭 (創元推理文庫)







幼女誘拐と新興宗教という重苦しいテーマを扱った、
「重厚で後味が悪い」貫井ミステリーの代名詞です。
謎が全て解明されない、という点で推理小説好きからは批判されることもあるようですが、
叙述トリックとしても楽しめますし、「慟哭」したくなるような後味の悪さも良いです。


“臨場感とスピード感” 金城一紀



テンポの良い軽快な文体と、作中にさりげなく登場する
映画や小説・音楽などからの引用が、心をつかみます。
また、脇役が他作品に登場しているなど、作品間のリンクも特徴です。
現在放映中の、小栗旬主演のドラマ「BORDER」の脚本も手がけています。

おすすめ:『GO』
















GO (角川文庫)







第123回直木賞受賞作品であり、窪塚洋介・柴咲コウ出演で映画化もされています。
主人公は在日コリアンで、差別や抵抗など複雑な状況を織り交ぜながら、
たわいない日常や恋愛を描いた、アイデンティティの物語。
著者本人も「コリアン・ジャパニーズ」であり、重たい作品かな?と思いきや、
恋と友情と葛藤と成長を軽快に描いた、青春恋愛小説です。

 

 

いかがでしたでしょうか?


こうして挙げてみると、映像化された作品が多いですね。
私は、小説ならではの面白さを感じたいので「原作から読む派」です。

2015年3月3日

written

by 海月


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