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2014月6月16日更新

なんで銭湯で飲む?気になるコーヒー牛乳の歴史

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最近、銭湯巡りにハマりました。でも何故最後にコーヒー牛乳を飲むのでしょうか?教えてください。


銭湯

© japolia - Fotolia.com

銭湯に一度も行ったことがない人でも、「銭湯といえばコーヒー牛乳」という組み合わせって、なんとなく聞いたことありますよね。風呂上りにビールが定番な人も、銭湯に行けば不思議とコーヒー牛乳が飲みたくなる。そんな不思議な銭湯とコーヒー牛乳の歴史を紐解いてみましょう。

銭湯の歴史



銭湯のはじまりは、平安時代にお寺に設置されてたお風呂、「浴堂」といわれています。それはまだまだ、私達の知っている銭湯とは程遠いものでした。この浴堂が時代と共に銭湯へと変化し、大正時代後半には、現在のような銭湯が築かれていきました。銭湯が日本のいたる所でみられたのは、第二次世界大戦後、しばらくしての昭和30年頃がピークのようです。

コーヒー牛乳の歴史



コーヒー牛乳の誕生は、とても運命的なものでした。牛乳を取り扱う守山乳業の創立者守山氏がコーヒーを扱う住田商会初代社長の住田氏と、偶然にも納品先で出会ったことがコーヒー牛乳の誕生のきっかけなのです。
これが違うものを扱う人同士だったら、違う飲み物が生まれていたのでしょうか?出会いとは不思議なものですね。
この運命的な出会いの後、守山氏の努力と試行錯誤によって、大正9年にコーヒー牛乳は製品化されました。それは当時の駅弁と同じくらいの価格という高価なものだったにもかかわらず、とても好評で売り切れ続出。瞬く間に全国へと知れ渡ることとなりました。

コーヒー牛乳と銭湯



そして、昭和18年にはすっかり日本に定着したコーヒー牛乳。
さて、ではどこで銭湯と出会ったのでしょう?ある乳製品メーカーの営業努力という説がもっとも有力とされていますが、ではなぜ銭湯に営業に行ったのか?
そのメーカーがコーヒー牛乳を発売したのは昭和30年。昭和30年代は銭湯がもっとも日本に増えたころと重なりますね。そして戦後と共に普及していった冷蔵庫も重要な要素のようです。
一般家庭ではまだ普及率が低かった当時、乳製品メーカーが銭湯に冷蔵庫が普及していることに目をつけたとしたら。おそらく、予想の通りに銭湯をターゲットに営業をした結果、コーヒー牛乳が銭湯で売り出されることになったのではないでしょうか。

定着した銭湯とコーヒー牛乳



当時の銭湯では、お風呂上りのマッサージチェアや冷蔵庫で冷えた飲み物。これはお風呂上りの至福のときでもあったようです。家にお風呂がなかった時代には、お金を払ってお風呂に行く。きっと毎日お風呂には行けなかったかもしれない。
だからこそ、お風呂に行く日に味わうこの至福のときは、とても貴重な時間だったことでしょう。
そしていつも飲む牛乳よりも、甘くてちょっと贅沢な気分になれるコーヒー牛乳。当時の入湯料が15銭だったのに対して、コーヒーが50円という時代。コーヒーがどれだけ高価なものだったかが、よくわかりますね。牛乳は入湯料と同じく15銭だったので、コーヒー風味である牛乳は、牛乳と同じか少し高いかくらいな価格だったと思います。コーヒーを飲むくらいな贅沢はできないけれど、コーヒーの味がする牛乳で、ちょっとした贅沢気分を味わう。今でいうプチ贅沢ですね。このプチ贅沢な気分を味わうべく、銭湯でのコーヒー牛乳が定着していったのではないでしょうか。

近頃は少なくなってきてしまった昔ながらの銭湯。家でのんびりお風呂に入るのもいいけれど、たまには銭湯に行って、お風呂上りのコーヒー牛乳で、昔ながらのプチ贅沢気分を味わってみるのも面白いかもしれません。

2014年6月16日

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