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2014月9月8日更新

インドネシア世界遺産”世界最大の仏教遺跡”『ボロブドゥール』を探検しよう

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EKO WIBOWO PUTRA THE


 


 


アンコール、バカンと並んで世界三大仏教遺跡とされているボロブドゥール。


 


8世紀に栄えたシャイレーンドラ朝によって建立された世界最大の大乗仏教寺院。1814年にイギリス人のトーマス・ラッフルズによって発見されるまで約1000年の永きにわたって眠りについていました。その間、火山灰に埋もれていたという説や仏教徒によって人為的に埋め隠されたという説がありますが、いずれにしろ土と深いジャングルによって今日に至るまで守られ続けていたのは奇跡というほかありません。


 


ボロブドゥールは基壇の上に5層の方形壇、さらには3層の円壇からなるピラミッド型の寺院。下から上に行くにしたがって欲望と罪悪に満ちた世界から、あらゆる欲や汚れを超越し「禅定」に達した世界へと向かう様子を表現しています。つまり、ボロブドゥールは、仏教における宇宙観を具現化したものでもあるのです。


 


それでは、そんなボロブドゥールの探検の旅に出発しましょう。


 



基壇 * 欲界




Futo-Tussauds


 


まずは、遺跡の周囲をぐるりと一周してみましょう。


 


ボロブドゥールの最下層である基壇は、人間界や無限地獄を含む欲と煩悩が渦巻く世界を表しています。一辺が120mもの大きさがある周囲には、因果応報をテーマにしたレリーフが彫られており、善い行いには善い報いが、悪い行いには悪い報いがもたらされる様子を、万人にわかりやすく喩えを用いて描かれています。


 



基壇*「隠れた基壇」




Julien


 


しかしその基壇のレリーフですが、現在観ることができるのは南東の一角のみとなっています(上部写真中央)。残りの部分は厚いブロックの壁に覆われてしまっています。発掘調査にて発見された基壇のレリーフには未完成のものもあったため、建設途中で計画の変更等により埋められたとも考えられています。 


 


ちなみにこの「隠れた基壇」には、酒のために家族を不幸にしてしまう、というたとえ話を用いて人間の弱さが描かれています。


 



方形壇*色界




Trey Ratcliff


 


それでは、辺の中心に設けられた階段をアーチをくぐりながら進んでみましょう。


 


基壇の上に設けられた5層からなる四角形の壇は、欲界の欲と煩悩は超越したものの、肉体や物質の束縛からは未だ解き放たれずにいる状態が存ずる色界の世界を表しています。壇と壇との間にはそれぞれに計4周の回廊があり、基壇同様レリーフが彫られています。


 


第一の回廊にはガウタマ・シッダールタ(釈迦)の前世が物語風に描かれ、第二第三の回廊には仏教経典に描かれた善財童子の巡礼の様子が彫られています。そして第四の回廊には、普賢菩薩の教えが描かれています。どのレリーフも実に表情豊かで生き生きと描かれ、明確なメッセージが伝わってきます。


 



方形壇最上壇及び円形壇*無色界




Iksa Menajang


 


色界より上には、仏教の思想の中でも最も真理に迫った無色界の世界が表現されています。無色界とは肉体的物質的な縛りからも解き放たれた、精神のみが存ずる世界。


 


方形壇の最上段には普賢菩薩の深い慈悲の心を賛嘆する72面のレリーフが彫られています。さらに上へと進み、円形壇のエリアに足を踏み入れると、もはやそこには回廊のような壁がなく、開放感にあふれた景色が広がっています。 


 


円形壇には鐘を伏せたような小ストゥーパが72基配置されており、格子状に空いた小窓から中をのぞくと、釈迦如来が穏やかな表情を浮かべて坐しているのが伺えます。また、ただ一体だけ、ストゥーパが取り払われ、姿があらわになっている釈迦如来像も非常に印象的です。 


 


そして、このボロブドゥールの中心にあるのが大ストゥーパです。小ストゥーパのような窓はなく、中は空洞とされ、大乗仏教の空の思想を示しているとも言われています。


 




サンライズ・ツアー




alex hanoko


 


ボロブドゥール史跡公園の入場時間は6時から17時(閉演18時)と限られています。しかし、ボロブドゥールが最も輝きを放つのは、入場時間外。特にオススメなのが、サンライズツアーです。ボルブドゥール史跡公園の中にある唯一のホテル「マノハラ」が主催するツアーで、宿泊者はもちろん、宿泊者以外でも参加は可能。


 


出発は朝の4時半。マノハラのロビーを出て、薄暗いうちに遺跡の頂上まで上がります。


 


空が白々とする頃、ボルブドゥールの周囲には深い霧が立ち込めます。やがて朝日が昇ると同時に、ボルブドゥールが燃えるように赤く染まながら、姿を現していく様子は感動の一言では表現しきれないような、神々しさを湛えています。


 


ボルブドゥールは、他の寺院にみられるような、聖職者しか立ち入れないようなエリアがありません。壁に描かれた1460面もの経典レリーフと言い、文字を知らない人々にも仏教の教えを伝えたいという大乗仏教の懐の深さを感じずにはおれません。

2014年9月8日

written

by tabisapo


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