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2014月9月2日更新

市場は大混乱!アルゼンチンの通貨危機が起こった理由

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 Gisela Giardino


 


通貨危機とはアルゼンチン通貨のペソの価値がドルに対して下がることです。


2014年8月8日時点でのアルゼンチンペソとアメリカドルの公式為替レートは1ドルが8.27ペソですが、非公式為替レートでは1ドル12.75ペソになっています。


通常市場が安定している国、日本やアメリカを含めてですが、公式為替レートのみが存在し非公式為替レートは存在しません。


非公式為替レートが存在するということ、公式為替レートが実際のアルゼンチン経済を反映していないことに起因しています。


ではなぜ、公式為替レートと非公式為替レートでここまで価格が大きく異なるかと言いますと、以下大きく5つの要因がございます。


 



Nico Kaiser


 



①アルゼンチンの公式為替レートはアルゼンチン政府が管理している。



アルゼンチン政府が公式為替レートを事実上コントロールしており、実際のアルゼンチンの経済状況と連動していません。


 



②外貨の収入が安定しない。



アルゼンチンは1次産業(穀物、牛肉)が主な輸出品で、外貨を稼いでいますが、穀物や牛肉の価格は国際市場取引価格に左右されやすいのと、その年毎の収穫量が変わります。よって外貨の収入が毎年安定しません。


 



③アルゼンチン政府の外貨準備高の減少





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1次産業を輸出し外貨を稼ぎ、エネルギー(主に石油)を輸入し外貨を支払っていますが、エネルギー不足が深刻な為、慢性的な貿易赤字により、アルゼンチン政府の外貨準備高は毎年減少しています。よってアルゼンチン政府は、これ以上の外貨準備高の減少を食い止める為に海外への外貨送金に対して規制をかけ、為替を政府の有利なようにコントロールしています。


 



④慢性的なインフレ(年20%以上)により、ペソの価値が下がっている。



石油価格の高騰等の要因により、アルゼンチン国内での物価が値上がりすることにより、ペソのドルに対しての価値が下がっています。


 




⑤アルゼンチン国債の信用低下による、ペソ下落



現在、アルゼンチン国債はほぼデフォルト(債務不履行)状態に陥っており、国際市場でのアルゼンチン政府への信用がなくなっていることもペソ下落の要因です。


 


上記のように非常に悪い循環の中にアルゼンチン経済は陥っており、通貨危機とも言われている所以です。


 


ただ、悪いだけではなく、通貨危機に対して以下のような兆候、アルゼンチン政府の対策があります。



①石油会社のYPFを2012年に国有化し、海外からの投資を政府が積極的に促した結果にもより外貨準備高は8四半期振りに増加しました。



②先月初めてパリクラブに対して債務返済を行い、国際市場での信頼を取り戻そうとしています。



 



Doug Wheller


  


最後に個人的にですが、アルゼンチンは素晴らしい自然と美味しい食事(特に牛肉)とワイン(特に赤ワイン)に恵まれた、大変魅力的な国であることは変わりはありません。一生に一度は訪れることをお勧めします。

2014年9月2日

written

by tabisapo


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