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2014月10月9日更新

インドネシアの宗教事情とは

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■ はじめに




Trey Ratcliff


 


インドネシアは、南北1900km、東西5100kmにわたって13000以上もの島々からなる赤道直下の国。そのうち、人が住む島は約2000島とも言われ、多民族と多文化が融合する国家として、その信仰する宗教もさまざまです。


中でも断トツに多いのがイスラム教を信仰する人々。インドネシアは、88%の人々がイスラム教徒という、世界最大のイスラム国家なのです。続いて、キリスト教徒が約9%、ヒンズー教、仏教、儒教、その他、となっています。


これだけの人々がイスラム教を信仰する国でありながら、インドネシアでは国教を定めていません。上に記した「その他」以外のすべての宗教を公認し、何人もいずれかの宗教を信仰するように定められています。


 



■ それぞれの宗教による祭日が全国民の休日に




Jose Javier Martin Esparto


 


主だったものを上げてみると、
1月 イスラム教歴・キリスト教歴による新年を祝う休日
2月 中国歴による新年を祝う休日
3月 ヒンドゥー教歴による新年を祝う休日(ニュピ) ムハンマドの聖誕祭(マウリッド)
4月 キリスト逝去の日
5月 キリスト昇天の日
6月 ブッダの誕生・悟り・逝去を祝う日(ワイサック)
8月 ムハンマド昇天の日(イスラ・ミラジ) インドネシア共和国独立記念日
10月 イスラム教歴・ラマダン明けの休日(イドゥル・フィトリ)
11月 イスラム教歴・犠牲祭の休日(イドゥル・アドハ) クリスマスの休日
などなど。みごとに宗教が共存しているといった感じです。
人々の間にも、お互いの宗教を尊重し配慮しあいながら生活している様子が垣間見られます。


それでは、主なインドネシアの宗教についてみていきましょう。


 



■ インドネシアのイスラム教




HKmPUA


 


インドネシアのイスラム教徒の人々も、イスラム教の教えや戒律に従って生活しています。イスラム教徒として守るべき戒律は主に5つ。
・毎日行われる唯一神アッラーへの信仰告白
・定時に行われる1日5回の礼拝
・喜捨(裕福な人から貧しい人への分け与え)
・12月のメッカへの巡礼
・ラマダン(断食月)


です。


礼拝の時間が迫ってくると、イスラム教徒たちが一斉にお手洗いに殺到。顔や手はもちろん、首などの露出している部分のすべてを洗い清め、礼拝に備えます。企業などでは、礼拝のための休憩時間や場所を設けたりするそうです。


 


インドネシアでは、ラマダンの時期であっても、厳しいイスラム教国と違い、イスラム教徒以外の人々は日中食事をすることができます。でも、ラマダンにより日中の食べること・水を飲むこと・たばこを吸うことなどの一切ができないイスラム教徒の人々に配慮することを忘れません。


飲食店はカーテンを閉めて営業したり、飲食をイスラム教徒の人々の目に触れぬように別の部屋でするなど、気を付けて生活します。こういった思いやりの気持ちが大事なんだと、改めて気付かされます。


 



■ バリ・ヒンドゥー




Dominic Alves


 


バリ島で多く信仰されているのがヒンドゥー教。でも、バリ島がたどってきた歴史的な事情も相まって一般的なヒンドゥー教とは一味違った趣を持っているヒンドゥー教でもあります。


 


バリ・ヒンドゥーにも、本場インドのヒンドゥー今日のようなカースト制度(身分制度)が存在します。


身分制度、と聞くと、なんだか心穏やかに聞いていられない感じが思いっきりしてきてしまうのですが、今日のバリ・ヒンドゥーにおいては、名前の呼び方や方言による敬語表現、お供え物などにとどまり、普段の生活において意識するところはほとんどありません。ちょっとホッとしましたね。


 



■ お供え物




Alexis Gravel


 


バリを散策すると至る所にお供え物がされているのを目にします。それは、主に「チャナン」と言われるお供え物で、ヤシやバナナの葉や南国の花で作られています。これを毎日家のあちこちや、通りにお供えしています。
気付かずに踏んでしまったり蹴飛ばしてしまっても、お供えした時点で役目を終えているそうなので、気にする必要はないようです。


 


また、旅行者にも大変人気のある「ケチャ」「バロン」「レゴン」といったバリの伝統的な舞踊も、バリ・ヒンドゥーによるものがほとんどです。観ているだけで、色鮮やかで神秘的なバリ・ヒンドゥーの世界にぐっと引き込まれてしまいますね。


 




■ 最後に




Sue Waters


 


おおらかで開放的なリゾート感満点のインドネシアですが、宗教上、旅行者が配慮しなければならないルールやマナーもありますので、いくつかご紹介しておきます。


人と接するときには、必ず右手を使うようにしましょう。左手は「不浄の手」とされ、たとえ左利きであっても、握手や物を渡す時には右手を使うのがマナーです。


また、人の頭には神が宿るとされているので、触れないようにしましょう。かわいいからと言って子供たちの頭をなでる行為もNGです。


常夏の国なので、つい薄着をしてしまいがちですが、インドネシアはイスラム教徒が多くを占める国。過度な肌の露出は失礼に当たります。水着や露出の高い服装で過ごすのはリゾートのプライベートビーチ内だけにしておきましょう。


寺院など神聖な場所は、基本的に膝の出る丈の短い半ズボンやスカートでは入れません。遺跡であっても同様です。受付や入り口にサロンと呼ばれる腰布が旅行者用に用意されている寺院もありますので、必ず身に付けるようにしましょう。


 


 


宗教はその土地の文化そのもの。宗教や旅先の人々に関心と敬意をもって接することで、旅行がより楽しくより思い出深いものになること間違いなしです。

2014年10月9日

written

by tabisapo


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