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2014月10月29日更新

文化を感じる!おすすめのフランス文学傑作7選

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文化の国ともいわれるフランス。フランスには、文学史上傑作と言われる作品が多く生まれてきました。その中でも是非知っておきたい傑作を七つご紹介いたします。


 



「Les miserables」 Victore hugo



 レ・ミゼラブルは、ヴィクトル・ユーゴーが1862年に執筆したロマン主義フランス文学の大河小説です。1本のパンを盗んだために19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの生涯を軸としながら、ナポレオン1世没落直後の19世紀前半のフランスの生活と思想を描いています。


 随所でフランス革命、ナポレオンの第一帝政時代と百日天下、二月革命とその後勃発した六月暴動の回想・記憶が挿入され、当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活を知ることもできます。


また、本当の愛とは自己犠牲とは何かという命題への答えがつまった内容ともなっています。


 現在でも、ミュージカルとしても人気の素材で、各地で上映されています。



Rick Payette


 



「Le Deuxième Sexe」 Simone Lucie-Ernestine-Marie-Bertrand de Beauvoir



 「第二の性」は1949年6月に刊行された、フランスの実存主義者シモーヌ・ド・ボーヴォワールの著作です。女性への待遇について歴史を通して考察した作品であり、男女同権論の代表的作品とされることも多いです。同書の第2部「体験篇」冒頭において「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」と述べ、女性らしさが社会的に作られた約束事に過ぎないことを表し、このフレーズはフェミニズム運動に革新をもたらしたと評されました。


 また、ボーヴォワールは哲学者サルトルの事実上の妻として、サルトルの実存主義に加担するとともに、フェミニズムの立場から女性の解放を求めて闘いつづけました。


 



「L’immortalite」  Milan kundera



 ミラン・クンデラはチェコ生まれのフランスの作家です。1963年本格的な創作活動に入り、1967年に発表した共産党体制下の閉塞した生活を描いた長編小説でチェコスロバキアを代表する作家となり、当時進行していた非スターリン化の中で言論・表現の自由を求めるなど、政治にも積極的にかかわるようになりました。


そして1968年の「プラハの春」では、改革への支持を表明したことによって、彼の著作は発禁処分となりました。


 1975年、レンヌ大学の客員教授に招聘されたのをきっかけに、フランスに出国し、フランス市民権を取得し、母語のチェコ語ではなくフランス語で執筆活動を行います。この「不滅」という作品は、彼が初めてパリに住みながらフランス語で全編を書いたもので、ヨーロッパを舞台に性格の違いで異なる運命をたどる姉妹の姿が描かれています。


 



「Le Petit Prince」  Antoine Marie Jean-Baptiste Roger, comte de Saint-Exupéry



 「星の王子さま」は、フランス人の飛行士小説家であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ小説です。彼は、志願兵として陸軍飛行連隊に所属し、退役後は民間航空界に入ります。


そして1926年、26歳で作家として本格的にデビューし、自分の飛行士としての体験に基づいた作品を発表しつづけます。著作は世界中で読まれ、有名パイロットになります。


 


 大戦中、亡命先のニューヨークから、自ら志願して再度の実戦勤務で北アフリカ戦線へ赴きますが、1943年6月に着陸失敗による機体破損事故を起こし、飛行禁止処分を受けてしまいます。


復帰後、1944年7月31日、フランス内陸部を写真偵察のため単機で出撃後、地中海上空で行方不明となります。


 この星の王子さまは体裁は児童文学ながら、子供の心を失ってしまった大人に向けての示唆に富んでいる作品です。1943年の初版以来、作者自身による挿絵が使われ、素朴な主人公や脇役の姿は作品とともに愛されています。



nitachem


 



「Les thibault」  Roger Martin du Gard



 ロジェ・マルタン・デュ・ガールは1881年生まれのフランスの小説家です。小説以外には戯曲も書きました。代表作「チボー家の人々」で、ノーベル文学賞を受賞しました。この小説は1922年から1940年まで18年をかけて発表された大河小説で、8部11巻からなります。


 物語はカトリックの富裕な実業家の家であるチボー家の子息アントワーヌおよびジャック、それにジャックの友人でプロテスタントの家庭の息子であるダニエルの3人の少年が中心となり、彼らの青春を通じて第一次世界大戦期10年間のヨーロッパにおけるブルジョワ社会や思想状況が描かれています。


 



「Boule de Suif」  Henri René Albert Guy de Maupassant



 「脂肪の塊」は短編小説を得意とするアンリ・ルネ・アルベール・ギ・ド・モーパッサンが書いた作品です。物語は普仏戦争プロイセン軍に占領されたルーアンのフランス人居住者が、様々な理由でルーアンを去り、乗合馬車でル・アーヴルに逃れる様子を描写しています。


 ここに出てくる10人の登場人物はフランス社会を象徴する人物で描写され、「脂肪の塊」と呼ばれる娼婦エリザベート・ルーセを中心に人の心のあさましさや醜さを描いています。


 




「Le Rouge et le Noir」  Stendhal



 「赤と黒」は、19世紀中期フランスの作家スタンダールの、実際に起きた事件などに題材をとった長編小説です。スタンダールは、グルノーブル出身のフランスの小説家で、本名はマリ=アンリ・ベールと言います。ペンネームのスタンダールはドイツの小都市シュテンダルに由来すると言われています。


 スタンダールが7歳の時に亡くなった母親を終生異常なまでに偏愛し続け、その反動で、実務家で王党派の父を激しく憎み続けました。この赤と黒は青年の青春や恋愛を描いた作品ではあるが、野心的な主人公であるジュリアン・ソレルの目を通して来るべき革命(七月革命)を恐れながら堕落した生活を送る、王政復古下の聖職者・貴族階級の姿をあますところなく表し支配階級の腐敗を鋭くついている作品でもあります。なお、ジュリアンが終生愛するレナール夫人は、作者スタンダールの母がモデルと言われています。


 


 


文学として味わうのも大事ですが、教養としても読んでおきたい作品ばかりです。今回は七作品に絞りましたが、これら以外にも傑作が多いですので、フランス文学はとりつきにくいと思わずに是非読んでみて下さい。

2014年10月29日

written

by tabisapo


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