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2014月11月28日更新

世界一臭い食べ物もある?スウェーデンの料理・食文化ガイド

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北欧、と言うと思い浮かぶのはオーロラ、寒い、雪景色、童話・・・でも、お料理は何がある?と聞かれても、あまりピンと来ないかもしれないですね。 今回は北欧スウェーデンの食べ物について探って行きたいと思います。



Mr.TinDC



世界一臭い食べ物!?シュールストレミング 



皆さんはテレビである缶詰を開けて「うわー!」と悶絶するタレントさんたちの姿をご覧になったことはありませんか? あの缶詰こそが「世界一臭い」と言われる、スウェーデン製のニシンの塩漬けを発酵させた食品「シュールストレミング」です。


スウェーデン語で「シュール」は「酸っぱい」、「ストレミング」はバルト海で獲れるニシンの事を言います。発酵している事からものすごい臭気を発し、比べるとしたら日本の「くさや」の6倍の臭さだとか。 この「世界一臭い」とまで言われる食品が、なぜ作られるようになったのでしょう?


 


昔の中世ヨーロッパでは、塩漬けのタラやニシンなどの魚が盛んに流通していましたが、塩漬けに使う塩は当時大変な貴重品で、ニシンが豊富に獲れるスウェーデンでは大量の塩の代わりに薄い塩水を使って、樽にニシンを保存していたのです。 しかし薄い塩水では、腐る事はまぬがれても発酵がどんどん進んでしまい、独特の臭気を発するようになります。それでも塩の節約のためにこの発酵食品は作り続けられ、17世紀には王軍の主要な食料に、19世紀には缶詰としてお目見えする事になったのです。


 


缶詰にしても、缶の中で発酵は進んでいますから、そこから発生する二酸化炭素などのガスに寄って缶がパンパンに膨らんでしまうこともあります。 現在では飛行機に持ち込むと飛行中の気圧の変化で缶詰が破裂する恐れがあるため、多くの航空会社ではシュールストレミングの持ち込みを禁じている程で、流通は主に船便でされています。


 


缶から出したシュールストレミングをアクアヴィット(スウェーデンのジャガイモの蒸留酒)やウォッカなどの強い酒で洗い、マッシュポテトやチーズ、サワークリームなどと一緒に北欧の薄い生地のパン「トゥンブレッド」で巻いて食べます。 最初は臭いに驚くかもしれませんが、ポテトと一緒に食べると日本人でもそんなに抵抗のない味だと言われています。



Wrote



スウェーデンの伝統料理



スウェーデンは自然に囲まれながらも新鮮な食材が手に入り辛く、人々は獲れた魚や肉、野菜を生で食べるよりも塩漬けにしたり、干したりして「保存食」にする事で大事に食べて来ました。


伝統的な家庭料理と言えば、豚やイワシ、ジャガイモなどの根菜類を「じっくりと煮込む」「蒸し焼きにする」と言うものが多いですが、中でもジャガイモは日本で言うお米、スウェーデンの主食と言っても良く「スウェーデンの家庭に必ずある食材は『ジャガイモ、ニシン、リンゴン(コケモモの実)』の3つである」とまで言われているのです。


 


現在スウェーデンのレストランでも食べられるものを幾つか上げますと・・・


 


*ショットブラール(スウェディッシュ・ミートボール)( köttbullar


ミートボールに、ジャガイモとリンゴンを甘いジャムのように煮たリンゴンソースを添えたもの。



DKdlV38


 


*ピッティパンナ (Pyttipanna)


ジャガイモ、玉ねぎ、ハムやソーセージを細かく切り、炒めたもの。


 


*グラブラックス(Gravlax)


サケを塩、砂糖、ハーブで保存食にしたもの。


 


*ヤンソン氏の誘惑 (Janssons Frestelse)


19世紀の菜食主義の宗教家、エリク・ヤンソン氏がその美味しそうな見た目から思わず口にしてしまった、と言う話から名付けられたと言われるジャガイモのグラタン。


ジャガイモ、玉ねぎの千切り、アンチョビを交互に重ねた上からクリームソースをかけ、オーブンで焼いたもの。クリスマスに主に食べる。



erik forsberg


 


*パンカーカ(Pannkaka) 


パンケーキ。ホイップクリームや甘いジャムと一緒にデザートとして食べるか、厚く焼いて具材と共に食事とする事も多い。


 


これらはほんの一部ですが、ジャガイモはメインとしても添え物としても多く使われ、本当にスウェーデン人の主食だという事がよくわかりますね。 


 




一度にスウェーデン料理を楽しみたい人は 



スウェーデンの伝統料理をあれもこれも食べたい、と言う方には「スモーガスボード(Smörgåsbord)」がおススメ。北欧と言えばバイキング、バイキング料理と言うと「お皿に好きなだけ取って食べる」ビュッフェ形式のお料理。肉料理、魚料理、チーズ、パン、デザートなど、好きなものを食べて良いのですが、少しルールをお教えしますね。


 


一般的には「ニシンの酢漬け」から食べ始め、冷たい魚料理→温かい魚料理→冷たい肉料理→温かい肉料理→野菜→卵料理→チーズ→デザート、と言う順番があります。 「温かいものと冷たいもの」「魚と肉」など違う種類の料理をひとつのお皿に盛ったり、山盛りにしたり、一度取ったものを残すのはマナー違反となりますので、気をつけましょう。



Anders Porter


 


あまり馴染みがないかもしれない北欧料理ですが、一つの食材をいろいろな料理法でおいしく食べる事を知っているスウェーデンの人が作るお料理を、本場で味わってみてはいかがでしょうか。 日本でもよく食べるジャガイモのおいしさを、再発見出来るかもしれませんよ。

2014年11月28日

written

by tabisapo


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