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2015月1月31日更新

過去と現在のセンスが織りなす魅惑の絶景「ホイアン旧市街」

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ホイアン(Hoi An)は、ベトナム中部クアンナム省の都市です。


中部最大の商業都市ダナンの南方30キロ、車で40分ほどのトゥボン川の河口にあり16世紀末以降、ポルトガル人、オランダ人、主に中国人、日本人が来航し国際貿易港として繁栄した古い港町です。


ホイアンの旧市街はチャンフー通りと川沿いのバクダン通りに挟まれた地域で、当時の古い木造の建物がそのまま残されており、趣のある家々が軒を連ねています。


1999年に古都ホイアンとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されましたが、この地域にある進記家(タンキーの家)はベトナム文化省から世界遺産登録前にベトナム社会主義共和国の国宝第1号に指定されています。


 


公式HP http://www.hoianworldheritage.org.vn/ja.hwh



トゥボン川から見たホイアン


Anh Dinh


 



ホイアンの過去



ホイアンの歴史はチャンパ王国時代から始まり、その後貿易港として栄え1601年には徳川家康に書簡を送って正式な国交を求め、朱印船により江戸幕府との取引が急速に拡大しました。


その当時の物でしょうか、ホイアン歴史文化博物館には江戸の通貨である寛永通宝が発掘され展示されています。


日本人としては、とても興味深い展示物が数多くあります。


ホイアンには日本人街や中国人街が形成され、1623年にはオランダ東インド会社の商館も設けられましたが、間もなく江戸幕府の鎖国により日本人の往来が途絶え、オランダの商館も1639年に閉鎖されました。


ホイアンと南シナ海を結ぶトゥボン川に土砂が堆積して川底が浅くなった結果、大型船の往来に支障をきたすこととなり、国際貿易港としての繁栄はダナン港へと移行されました。


 



ホイアンの現在



一方で古い街並みは残され、ベトナム戦争時代に破壊されることもなく現在に至るまで当時の繁栄ぶりを今に伝えています。


その昔は船で往来していましたが、今では最寄りのダナン国際空港へ2014年よりベトナム航空によって週4日、成田⇔ダナン間を定期直行便のエアバスA321の運航で開始されホイアンは、より身近になりました。



ベトナム航空A321


David Mckelvey


また南シナ海を巡るクルーズの旅ではダナンが寄港地となっているコースもあり、オプショナルツアーでホイアンへ訪れることもできます。


現在残されている街並みは江戸幕府の採った鎖国政策で日本人街が衰退した後、華僑の人々が移り住んだため、中国南部の色合いが濃い建物や文化が多く見られます。


歴史保護地区は再開発を制限しているため、新しくホテルを建てることができません。そのため新築のホテルは新市街のニーチュン通りや、町中からチャンフンダオ通りをクアダイビーチ方面へ向かった方に次々とオープンしています。


 



ホイアンで見逃せない3つの通り



ホイアンの町は小さいので主な見どころは徒歩で回ることができます。


歴史保護地区では昔からの古い木造建築物をそのまま店舗や博物館としているため、街歩きをするだけでも趣のある風景に出会えます。


また、黄色い壁に黒い瓦屋根で古い建築物と修繕された建築物が見事に調和されています。


これからご紹介する3つの通りは当時の趣を残し今現在も街並みを大切に守りながら生活している人々が暮らしているという、ホイアンでは誰もが訪れる重要なポイントです。


 



チャンフー通り



ホイアンの目抜き通りとなる長い通りに土産物屋や露店、華僑の集会所となる寺院を見ることができます。


約380年前に建てられた中国家屋の廣勝家(クアンタンの家)や貿易陶磁博物館(海のシルクロード博物館)もこの通りにあります。


この博物館は2階建ての代表的な民家がそのまま博物館となっていて、2階の露台から見るチャンフー通りの眺めは素晴らしいものです。



 福建會舘


Arian Zwegers


 


 潮州會館


WindChasing



広東會館


emilia


チャンフー通りの端にある来遠橋(らいおんばし)は別名、日本橋とよばれる中国風の木造屋根付橋で、ホイアンのシンボルともいえる建築物です。お札の裏にデザインされるほど有名で、1593年に日本人が資金を出し建設したと伝えられていますが定かではありません。


数百年たった今も現状保存されている建築物はとても感慨深いものがあります。


日本、中国、ベトナムの建築様式が混じった民家や華僑の集会所となる寺院は、チャンフー通りの観光スポットの目玉として多くの観光客で賑わっています。



来遠橋(日本橋)


Jean-Pierre Dalbe'ra



 来遠橋(日本橋)の上にある寺


orangebrompton


 



バクダン通り



トゥボン川沿いの通りです。おしゃれなレストランやカフェが並び、夕方になると川沿いを中心に屋台が並びます。


ホイアン市場もこの通りに面しており、早朝6:00~8:00頃は主に魚介類が並ぶ魚市場となり10:00には撤収されてしまうので


魚市場の雰囲気を見学したいなら早起きして出かけましょう。



バクダン通り


Kha'nh Hmoong



ホイアン市場


 Mark Turner



 路上で伝統工芸品の陶器を売る風景


Chris Goldber


トゥボン川周遊クルーズや、ボートを利用してクルーズとセットで伝統工芸村の木彫りのキムボン村、陶磁器のタンハー村、ゴザのカムキム村を巡るツアーもあり、バクダン通り沿いの船乗り場から船が出ます。どの村も小さくのどかな村ですがキムボン村にはユネスコが運営する木彫り学校もあり是非、足を延ばしてほしいところです。


船の上から見るホイアンの町並みは、また違った趣があるでしょう。


 



グエンタイホック通り



チャンフー通りとバクダン通りに挟まれた通りです。土産物屋やオープンカフェが並ぶ通りですが、ここでは他の通りより人通りも少なく穏やかな時間を過ごすことができます。



ホイアンの通り


Kha'nh Hmoong



ホイアンの通りにある土産物屋


Norbert Trewin


 


バケットのサンドイッチ


Chris Goldberg


ベーカリーのあるカフェではホームメイドのケーキやクロワッサンが意外にも美味しく、サンドイッチにもフランスパンを使っており、あらためてフランス統治時代があったことを思わせます。


歩き疲れた体を休める際には是非、のんびりと訪れたいエリアです。


 



ホイアンで体験したい



 ランタン祭り(夜祭り)を楽しむ



ホイアンと聞いて色鮮やかなランタンを思い出す人もいるでしょう。


毎月旧暦の14日に開催され、大体19:00~21:30の時間帯は歴史保護地区が歩行者天国になります。


満月の日に行うことからフルムーンフェスティバルともよばれ、人工の電気を消した月明かりだけの町にランタンの明かりだけが幻想的に灯ります。


トゥボン川では、灯篭流しが行われこの風景は目に焼き付くことでしょう。


実際に、ランタン作りの体験や灯篭流しの体験もできるので是非、挑戦してみてください。



色鮮やかなランタン


midorisyu



ホイアンの夜


Peter Nijenhuis 



灯篭流し


Sarahhoa


 



ホイアンで3大名物を食べる



ホイアンでは5大名物、10大名物などといわれる美味しい物がありますがカオラウ、ホワイトローズ、揚げワンタンはホイアン3大名物といわれています。


いずれも中国南部の食文化の流れを感じさせますが、日本の伊勢うどんがルーツといわれているカオラウは米粉の太麺を丼に入れてタレをからませて食べる具だくさんの麺料理です。


食文化でも日本との関わりが、うかがえますね。



カオラウ


Alpha 


ホワイトローズは米粉の皮にエビのすり身を詰めて蒸したものが白いバラに見えることから名前が付いた料理です。


実はホワイトローズの製造卸元があり、ここでホイアンじゅうのホワイトローズが作られています。


ここではホワイトローズ作りの体験もできます。



ホワイトローズ


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揚げワンタンは黄色い皮に豚の挽肉とエビのすり身を包み揚げ、その上に各店舗オリジナルのトッピングをした料理です。


 


揚げワンタン


Addison Berry


この3つの料理はホイアンが本場で、わざわざホイアンへ食べに来る人もいるそうです。


ベトナム料理は日本人の口にもよく合いますので是非お試しください。


 



ホイアンでお土産を買う



町中の土産物屋でよく見るのはランタン、絵画、習字、刺繍、伝統工芸品の木彫りの作品や動物をかたどった素焼きの笛などです。その中でも刺繍画は中部地方の特産品です。


また、ランタンはホイアンの絶対的なお土産品です。


中国風のデザインが多い中に和室に合うデザインもあり大小様々なものがあります。


ランタンを買うならバクダン通り沿いにあるアンホイ橋を渡った正面のナイトマーケットがオススメです。


実際に夜、明かりを灯してみると昼の明かりの中で見るものと全然違います。


ただし、電気を使う物は日本で使う時に変圧器と変換プラグが必要になりますのでご注意ください。



ランタンショップ


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町中にはオーダーメイド可能なテーラーも多いので時間があれば自分好みの生地から選びサンダルやバッグ、シルクのアオザイやシャツ、ブラウスなどを作ることも可能です。


 


草履のようなサンダル


Petr & Bara Ruizicka



ストールとスカーフ


Yiping Lim


日本橋を町側から渡ってすぐのグエンティミンカイ通りの土産物屋は特にスカーフやストールが他の通りで購入するよりも若干安いようなので女性には必見ですが、ショッピングに夢中になってあまり行き過ぎると、市街地から外れてしまうので気を付けましょう。


 




最後に



歴史保護地区内の観光スポットでは観光チケットが必要なところもあります。


すべてが無料で入場できるわけではないのでご注意ください。


観光チケットは12万ドンで5枚綴りです。(2015年1月現在)


詳しくは公式HP内でご確認ください。 


http://www.hoianworldheritage.org.vn/ja/news/o-chi/hoyian-84.hwh



雨季のホイアン


Loi Nguyen Duc



 馮興家(フーンフンの家)


 Dennis Jarvis


雨季の8~1月頃や特に8~9月は台風も多く町中で水没するところもあり、実際に残っている古い建築物には昔から洪水対策を施した建物も残っています。


どの建物か探してみてくださいね。(上の写真が1つヒントですよ!)


5~8月頃は、雨は少ないが猛暑のため訪問は乾季2~4月頃がオススメです。


 


日本にゆかりのある世界遺産が、とても身近になりました。


古い街並みを散策すると様々な日本の足跡を見つけることができ、その風景に懐かしい気持ちになること間違いなしです。


そしてホイアンの人たちはこの歴史があるからでしょう、日本人観光客にとても友好的です。


あなたも古都ホイアンへ行ってタイムスリップしてみませんか。


 


 


 


 

2015年1月31日

written

by tabisapo


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