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2015月3月18日更新

冬は世界最古のスケートリンクに!北米最古の運河「リドー運河」

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カナダの首都オタワ市とオンタリオ湖畔のキングストン市を結ぶリドー運河(英:Rideau Canal、仏:Canal Rideau)は、1832年に開通した北米最古の運河です。人力で建設された部分は19kmですが、リドー川やカタラクイ川、湖を含めた総延長は202kmで、現在はユネスコの世界遺産に指定されています。


 


建設当時の古い街並みや田園風景が広がる運河周辺一帯はリドー歴史街道とも呼ばれ、ボートや車でのんびりとした旅を楽しむのにもってこいです。


 



Photo by Jamie McCaffrey


 



リドー運河の歴史



1812年から1814年にかけて、カナダを植民地としていたイギリスとアメリカ合衆国の間で領土を巡って米英戦争が起こりましたが、その後、アメリカの更なる侵攻を恐れたイギリスは、アッパーカナダ防衛のためにリドー運河を建設しました。


モントリオールとキングストンの物流確保のために当初はセントローレンス川を利用していたのですが、ニューヨーク州と接しており危険なため、安全なルートとしてキングストンとオタワ間にリドー運河を建設し、オタワからモントリオールへはオタワ川を利用するという算段でした。


 


しかし幸いなことにその後両国間の紛争はなく、リドー運河は当初の目的で利用されることは遂にありませんでした。建設当時の面影を残すリドー運河は、現在では専ら観光用として利用されています。


 


 


Photo by Bill Stevenson


 



人力で開閉する水門



リドー運河は途中標高の高い場所を通るため、どちらの方向へ向かう場合でも、一旦上昇し、その後下降することになります(オタワからアッパ・リドー湖までが84mの上り、アッパー・リドー湖からキングストンまでは51mの下り)。


この高低差を解消するために建設されているのが47の水門(ロック)と24のロック・ステーションです。


 


現在はボートの運航が可能な5月から10月の間、リドー運河の運営管理を担当するカナダ国立公園管理局のスタッフがロック・ステーションに常駐して水門の開閉を手動で行います。


歯車をぐるぐる回して水門を開閉し、水を入れたり抜いたりする作業は見ているだけでも楽しいもの。ロック・ステーション周辺は公園として整備されているところも多く、そこから見学することも可能です。


 


なお、ロック・ステーションの営業時間は季節・日によって異なりますので、カナダ国立公園管理局のサイト(英語)でご確認下さい。


 



Photo by Doug Zwick


 



オタワ・ロック・ステーション



リドー川はオタワ川より高い位置にあり、小さな滝となってオタワ川に流れ込んでいます。そのため別ルートで運河を建設し、高低差を克服する為に8つの水門を造り、一気に24m上昇・下降することでオタワ川と行き来できるようにしています。この8つの水門を管理するのがオタワ・ロック・ステーションです。


 


運河沿いからでも、近くの橋の上からでもボートの運航や水門の開閉の様子が良く見えますので、是非時間をたっぷり取って訪れて下さいね。


 



Photo by Hindrik Sijens


 




世界一長いスケートリンク



寒い冬だと運河が楽しめない、なんてことはありません。このリドー運河、冬の間は凍結するのでスケートリンクへと変身します。全部オープンすれば全長7.8kmにもなり、ギネスブックにも「世界一長い天然アイススケートリンク」と認定されています。


 


地元の人たちはスケートしながら通勤や通学するというこの運河、もちろん滑走料無料で24時間オープン。運河沿いにはスケート靴の貸し出し、レストラン、トイレ、更衣室もあります。


 


毎年1月から3月くらいまで滑れますが、状況は年によって異なりますので、リドー・カナル・スケートウェイのサイトで状況をチェックして下さいね。このサイトでは天気予報や気温も確認できますが、とにかく気温は低いので、防寒具の用意をお忘れなく!


 



Photo by freezelight


 


夏季の運河営業期間は、さまざまなツアーが用意されています。運河を端から端まで通過するなら最低でも4日程度は必要ですが、1日や数時間のツアーから船室付きの船の他、街から街を訪れるボートを利用することも可能です。また運河沿いを車で旅行し、ところどころでボートに乗ってみるということも可能。是非ゆったりとした日程で訪れてみて下さいね。


 

2015年3月18日

written

by tabisapo


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