現在17271個の困ったを解決できます!

2015月3月18日更新

「もっともスペインらしい街」街全体が博物館の古都「トレド」

221 views

スペインの首都マドリードから約70km、高速鉄道で30分ほどのところにあるトレドは、ローマ帝国の時代から繁栄し、マドリードが首都となった1561年まで、スペインの中心的役割を果たしていました。


 


様々な文化の影響を受けながら築き上げられた街並みは、現在も中世のスペイン黄金時代のまま残されています。ユネスコの世界遺産にも登録されているトレドは、街そのものがそっくりそのまま博物館であるかのような、「もっともスペインらしい街」と呼ばれています。



photo by Yiannis Chatzitheodorou


 



三つの文化の街



タホ川のほとりにあるトレドでは、長い年月の間、ユダヤ教、イスラム教、ユダヤ教の人々が一緒に暮らしており、「寛容の街」、「三つの文化の街」と呼ばれてきました。日本の皇居と同じくらいの広さの街に、かつては教会、シナゴーグ、モスクが隣り合うように存在していたのです。


 



ユダヤ教徒のトレド



ユダヤ人はローマ帝国時代に既にイベリア半島に定着し始めていました。トレドでは街の西側にユダヤ人街が形成されていきましたが、かつては10ヶ所あったシナゴーグも現在残っているのは2ヶ所だけです。ユダヤ人の多くは商店経営や銀細工に携わっていました。



Photo by Son of Groucho


 



イスラム教徒のトレド



現存するトレドの街並みを築き上げたのは、711年から1085年までこの街を支配したイスラム教徒でした。細く曲がりくねった道、触れ合いそうな瓦屋根、決して向き合うことのない窓、中庭の奥にひっそりと隠された植物やタイルや噴水といったものは、いずれもアラブ風のスタイルです。


 


Photo by J. A. Alcaide


 



キリスト教徒のトレド



キリスト教はローマ帝国の時代から既に信仰されていましたが、レコンキスタによりイスラム勢力から領土を取り戻した後はカトリック教会の勢力が強くなりました。17世紀には、学校や病院も含め、キリスト教関係の施設は70近くあったと言われています。



Photo by Jose Javier Martin Espartosa


 



ムデハル様式-イスラム教とキリスト教の融合



スペインの多くの街で見られるイスラム教徒の建築様式とキリスト教建築が融合した建築スタイルはムデハル様式と呼ばれています。ムデハルとは元々キリスト教支配下のイベリア半島に残留したイスラム教徒のことで、ムデハルの高度な技術に感嘆したスペイン人はその技術を取り入れようとしました。


 


煉瓦やタイルを駆使して壁面に幾何学模様を施したムデハル様式の建築はトレドの至るところで目にすることができます。



Photo by amaianos


 




トレドを一周りするなら是非!ソコトレン



トレドの市街地は歩いて散策するのに良い大きさではありますが、灼熱のトレドの街を日中歩くのは案外大変なもの。


 


そこでお勧めしたいのがトレドの街をぐるっと一周するソコトレンです。ソコベドール広場発着の電車のような形のバスは、一周約50分で、市街地から橋を渡り、トレドを一望にできる展望台まで行って戻ってきます。運行間隔や営業時間はシーズンによって異なりますが、大体1時間に1本か2本。チケットはソコベドール広場で購入します。


 


アルカサル、太陽の門、ビサグラ門、アルカンタラ橋、展望台、サンタ・マリア・ラ・ブランカ・シナゴーグ、エル・グレコ博物館、大聖堂などを通ります。途中展望台でちょっと停車しますが、それ以外はずっと車中からの眺めとなります。トレドを右回りに一周しますので、お勧めは右側の席です。



Photo by Nic McPhee


 


ギリシア人のエル・グレコが描き続けた風景がほぼそのまま残されているような、そんな美しい街、トレド。


 


見どころの多い街なので、ぶらぶらっと散策したい方でも、一つ一つをじっくり見たい方でも十分楽しめるところですが、特に夏の時期は40度を越える猛暑となる日もありますので、ゆったりとしたスケジュールで訪れてみて下さいね。


 



Photo by Angela Rutherford


 


 


 

2015年3月18日

written

by tabisapo


同じカテゴリの記事をもっとみる

ライター

WRITERライター情報

pagetop