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2016月4月30日更新

日本以上にシビア!?アメリカにおける就活とは?

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Q. アメリカで就職したいと考えています。日本とアメリカの就活スタイルはどのように違うのでしょうか?教えてください。(大学2年生・男性)





こんにちは!






ライターの松井としき(@toshiki_matsui)です。僕はアメリカの大学への留学経験がありますので、主に自分の海外経験を踏まえた記事なんかを書いて、読者の皆さんに有益な情報を提供できればと思います。







今回テーマに選んだのはアメリカにおける「就活(英語ではJob huntingと言います)」。アメリカで留学生活を送る中で実際に目にしてきた、こちらでの就活事情について紹介します。





就活中のアメリカ人


© Syda Productions - Fotolia.com







日本の就活とアメリカの就活、どっちがシビア?







結論としては、基本的にアメリカのほうがシビアなんじゃないかと思います。最大の理由として上げられるのは、アメリカでは学生に即戦力を求めていること。







日本の場合は一部の企業を除いて基本的にポテンシャル採用です。就活時にはビジネスパーソンとしての実力やキャリアがなくても、「伸びる見込みあり」と企業が判断すれば、採用してじっくり研修を積ませて戦力にします。僕の友人で日本語の話せるアメリカの学生には日本での就職を希望する人が多いのですが、一番の理由は「研修が充実しているから」。アメリカと比較すると、日本企業の研修は非常に充実しているそうです。







アメリカの場合は、就活時に即戦力が求められます。いわゆる一流企業に行こうと思えば、高いGPAは必須。さらに一定のビジネススキルやキャリアが求められます。入社するやいなや、研修もそこそこに成果を出さねばならないそうです。しかしアメリカでは学生の身でどうやってそのような実務経験を積んでいるのでしょうか?その答えはインターンシップ。実は日本とアメリカではインターンシップの位置づけが大きく異なります。








インターンシップはどう異なる?







日本でのインターンシップは1ヶ月未満のものが多く(一週間、数日間のものも多いですね)、会社の事業内容を知ることが主な目的なのではないでしょうか。






アメリカでは逆に長期のインターンシップが主流で会社の事業内容を知るというよりもインターンシップでの業務を通じて自分のスキルアップを図ることを目的に参加する人が多いです。







またアメリカでは就職の際に社員とのコネが日本よりも重視されます。ですからインターンシップはコネ形成の絶好の機会であり、インターンシップで何とか成果を残して社員から評価を得ようとします。インターンシップが採用に直結する場合も一般的です。






ですので夏休みなどになるとアメリカの学生はインターンシップを獲得しようと必死になります。日本とアメリカではインターンシップに対する意識の高さが全然違うと言えますね。




日本独自の新卒一括採用






新卒一括採用とは企業が卒業予定者の学生に対して毎年定期的に一括して採用を行い、卒業と同時に雇用を開始する採用慣行のことです。新卒一括採用は企業にとっては早期に優秀な学生を囲い込める、学生にとっては職歴、コネ無しに大企業に入るチャンスがある、といったメリットがあります。







逆に多様なバックグラウンドを持った人材を採用することができない、学業の妨げになるというデメリットもあります。日本では雇用の流動性があまり確立されていませんが、その原因は新卒一括採用にあるのではないかと思います。







実はこれ、日本独特の採用慣行で海外では一般的ではありません。僕が「日本では大学3年生のうちから就活をはじめ、卒業と同時に働き始める」と外国人の友人に話すとみなびっくりします。






留学先の大学では6月に卒業式があったのですが、卒業する友人に卒業後は何をするのかと尋ねたら、インターンシップ・ボランティア・就職活動・旅行などという答えが大半で卒業してすぐ正社員として働くケースは稀です。






このように新卒一括採用が徹底している日本では、そのような制度がなく自分でキャリアを切り開いていかねばならないアメリカと比べると、比較的就活がやりやすい、と言えるかもしれません。







しかし逆説的ですが、新卒一括採用が徹底しすぎているあまりに、雇用の流動化が進まず、新卒で就職できなければ、卒業後に職に就くのが難しいとされています。なので新卒というブランドを守るため、あえて卒業せずに単位を残して就職留年したり、といった現象が起きるわけですね。






これはアメリカでは非常に奇異なことです。このように既卒になると一気に就職が難しくなる、という一点では日本はアメリカよりシビアだと感じます。








アメリカと比較して日本の就活はどうあるべきか







さて、日本とアメリカの就活を比較してみたのですがいかがでしたでしょうか。差異の根本には日米の「キャリアに対する姿勢」が大きく影響しています。







一概に日本の就活スタイルのほうが優れている、アメリカのほうが優れている、というつもりはありません。両者に長所があり、短所があります。しかしながら日本の学生が就職難で自殺した、というようなニュースを聞くとなぜそこまで卒業後すぐ働くということにこだわるのだろうと疑問に感じます。






もっとアメリカのように卒業後、インターン・ボランティア・旅行などを経験してから就職するスタイルが認められてもよいのではないでしょうか。







筆者のtwitterアカウント:@toshiki_matsui



2016年4月30日

written

by toshiki-matsui


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