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2015月3月19日更新

大学を中退した人のための就職活動のコツ

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大学を中退したのですが、就活で不利になるのでしょうか。どのようにすれば教えてください。(無職22歳・男性)






カウンセリングの際、大学を中退した事を後ろめたく感じながら相談にいらっしゃる方も少なくありません。そこで重視されているのがやはり、就職活動についてですよね。全体的な就職率も含めて、現状を深く掘り下げてみましょう。


沖縄の美しいビーチで寛ぐ男性


© sunabesyou - Fotolia.com





1.現在の就職率はどうなっているの?



平成26年5月16日厚生労働省発表の大学等を卒業した方の就職率が94.4%に対し、大学中退者の方の就職率は低く、その6割が非正規雇用のフリーターや、無職という実態がわかってきています(中退者に関しては昨年から調査が始まり、正確な数字がまだ確定出来ていないとの事)   では、大学卒業ではない、大学中退者でもない『高校卒業者』はどうなのか?実は大卒よりも高い96.6%の方々が内定を獲得しているのです。その為大学中退者の方の最終学歴は『高校卒業』なのだから、大卒者より就職率としては高いのではないのか?という質問もありますが、実際は履歴書の最終学歴としては『高校卒業』ではありますが、学歴欄には『○年○月大学入学』『○年○月大学中退』と記載するのが常となっています。でなければ、採用担当者は『高校を卒業した後のこの空白の期間はいったいなんだろう?』と、逆に不信感を持つ事になりますし、何かしら記入漏れや、故意に学歴を詐称した場合、採用されたとしても取り消しの対象になるため、必ず記入しましょう。

では、大学卒業の方よりも高校卒業の方の方が就職率は高いという理由は何故か。若い方が良いという事?それとも資格があるからという事?謎は深まるばかりです。では、実際採用担当者は履歴書のどういったところを採用基準にしているのでしょう?



  まず、高校卒業の方の就職率が高い理由は、残念ながら『学生さんの志の高さ』が、大学卒業の方よりも高いからであるという意見が多く出ています。実際、新卒採用面接会の見学をしてみるとわかりやすいのですが、大学卒業の方よりも、正直高校卒業の方の方が、姿勢が良くしゃきしゃきと話をする方が本当に多いです。

受け答えもしっかりしているため、『この若さで???』という企業の採用担当者の方の驚きを目の当たりにしたことがあるのですが、堂々としている人がとにかく多いのです。そこは恐らく、人間の集団的心理も作用しているかとは思うのですが(人は同じ環境下で大勢の中にいると安心感が生まれる。大学卒業の方の方が面接会に参加する人数が圧倒的に多いので、少人数の高校生は各々がその会場の中で無意識に自立した態度になる可能性がある。)



 

採用後の初任給の平均が『高卒157.9千円』『高専・専門卒170.1千円』『大卒199.6千円』『院卒226.1千円』と、ランク分けしてある中で、大学卒業企業側としては『何となく頼りなく感じる大卒よりも、存在感が大きいが高卒の子の方が…』となる事はある意味当然ともいえますし、それ以上に『とにかく年齢や学歴は関係なく優秀に感じる人材であれば誰でもいい。』というのが正直な意見でしょう。



 


2.どんな世界で働きたい?業界リサーチはできている?



正直、その企業で働きたい動機は何でも良いのです。『家が近いから』『制服が可愛いから』『好きな先輩がいるから』などなどなど。どのような入り方でも結構ですが、そこで一生働き続ける可能性があるので、5年後、10年後もそこにいるイメージができるか?というイメージ作りをしてください。次に、企業のリサーチです。その企業の求める人材を探り、相手が求める自分を創り上げます。これは中退であろうが卒業者であろうが関係ありません。志望の動機や、中退した大きなプラス理由となり、そのリサーチ力によって企業側の受ける印象も大きく変わります。

この時点で無理をしている自分が見えたら、もっと自分の求めている企業を探すことをお勧めします。『現実問題選んでいられない。どんな業界でも受けるべき。』という意見をぶつけてこられる方は非常に多いですが、『合わなかった』という理由で3か月もたずに退職する新社会人は驚くほど多いです。1年未満の短期退職者は、中退者よりも大幅に就職率が下がることを覚えていてください。



 

大好きな分野が見つかっている方は幸せな事ですが、そうでない場合、自分の得意な分野から探してもいいですし、逆に苦手だからこそ克服したいという考えから就職先を探す方もいらっしゃるので、とにかく自分が続けていけるイメージができる所を極力探しましょう。



 


3.履歴書や、面接でのタブーとは?



就職したい分野が決まったら次のステップです。就職率や採用担当者さんの欲しい人材イメージ等を考えると『大学を途中で辞めたことがダメ』と言うよりは大学を途中で辞めたとしても、その人材が優秀であればいいわけです。それは『大学を辞めた明確な理由と、それをどのように伝えられるか?』が最も重要になってくる事が多いです。

中には『辞めた事自体がダメだ』というスタンスの採用担当者も居る事は居ますが、それは人それぞれの価値観の違いなので、『女性だからダメ』『男性だからダメ』という方もいまだにいらっしゃるので、もっと自分に合った企業を探すための良い機会としてありがたく受け入れ、他を探しましょう。



 

では、実際にどのように履歴書に記入したらいいか?面接等で、なぜ大学を辞めたのかを聞かれた際の返答方法はどうしたらいいのか?と、いうことですが、一番気を付けたいことは、『自分自身に誇りを持つ事』です。



 

例えば、体調を崩してしまったために辞めた場合。正直に書いても上手く伝わらないのではないか?実際『重要な仕事をお願いしても大丈夫なくらい回復しているのか?』という懸念が拭えないという採用担当者の方もいらっしゃいます。しかし、単純に『体調不良により退学』と書いただけであれば現在の状況が見えないために上手く伝わらないこともありますが、『体調不良により退学後、通院により回復。』と書くだけでも違います。もっと相手の関心を引く言葉は、『療養中○○についての勉強を独学ではじめ、近日中に資格取得予定』等の付加価値が付けられれば、『体調不良は克服でき、そのような状況でも向上心のある人物だ』と、プラスイメージを持ってもらえるようになります。



 

他にもケースは色々あるので、私が実際に見聞きした中での避けたい言葉、言い方を変えたほうが良い事柄を。下段には言い方をこのように変えてみたらどうかという例えを挙げていきます。



 

・アルバイトをしていたら単位を落としたため


→アルバイトをする事により、世界が広がり他の勉強をしようと考えるようになった。



 

 ・モチベーションが上がらなかった


→現在の自分の置かれた状況に疑問を感じ、今まで経験した物だけでなく世界を広げたくなり決断した。



 

 ・鬱になった


→(病名は挙げず)体調を崩し中退。現在は○か月間の通院により回復。


上記のように色々なケースがありますが、どのケースも、何よりも大切なのは2.の項目で述べたようにリサーチができていれば克服できます。企業の求める人材に必要な勉強が何かを調べる事ができるので、本当はその企業に入りたくて大学を途中で辞めた訳では無いですが、その企業に入りたい理由にこじつけることは可能です。上記の3つのケース全てにおいて言えるのは、目的無く辞めたわけでは無い事。辞めたからと言って悲観しているわけでは無い事。それにより勉強をしている事。資格を取得出来れば尚良い事。等が挙げられます。



  嘘をつくわけでは無く、大学を辞めた当時は目的がなかったが、今ではこの業界に入るために資格を取得するという目標がある。という自分を作って、自信を取り戻すのです。


4.自分の心を抱きしめていますか?



最後に、一番大切な部分を・・・

中退した方を筆頭に新卒や既卒の方で中々就職が決まらない方のカウンセリングや就職相談を受けた際、深くまで話を聴かせて頂くと、涙を流される方が非常に多いです。そして大概、態度が面倒そうで投げやりです。大学を辞めた理由も『面倒になった』の一言で片づけようとする方が多く、何かと必死に戦っているような、何かから自分を守ろうとしているような印象を強く受けます。



 

自分でも見たくないような傷を隠している方が大変多く、お話を聴かせて頂く内に、ご本人様がその傷を直視しようと頑張った場合、問題解決に踏み出し始め、ほとんどの方が就職に結びついていきました。



 

どことなく『やる気が出ない』『疲れてしまった』『面倒くさい』等の感情が強くどうにも前に進めない。という方は一度、新社会人就職相談会や、お近くのハローワーク、または卒業した高校や、辞める事になった大学等に相談をしてみると、自分で無意識に隠していた感情と向き合う事になり、今までと違った一歩を踏み出す事ができるかもしれません。



 

大学を辞めた事で自分を責めている方。辞めたから就職ができないと後ろ向きになってしまう方。色々な辛い感情はあるかと思いますが、人生において無駄な事など一つもありません。必ず一つ一つが次への大きな一歩を踏み出すための糧になるのです。経験は何よりも素晴らしい宝です。しばらくしゃがみこむ時間があっても、巻き返す事はできるのです。自分自身を責める事をやめ、次の一歩を踏み出してみませんか?

2015年3月19日

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