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2014月7月18日更新

【ケース別】学生結婚の現実性

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友達が学生結婚したいと言ってるのですが可能なのでしょうか?(大学2年生・女性)


ペア

© kei u - Fotolia.com

大学生同士の結婚は、一昔前なら特別なものとして扱われていました。結婚が一人前の大人になる必須条件であった時代には、男性は一家を成すだけの収入を得て、女性は家庭を守る主婦としての素養を身につける事ができて、初めて結婚という結果に結びつくと考えられていました。つまり、まだそこに至らない大学生が、フライング的に結婚することは間違った選択でした。
しかし現代は、結婚の価値基準も多様化しました。従って、以前のように大人になった証として結婚を考えることも、だんだん意味を持たなくなってきています。従って、大学生同士の結婚という選択肢は、以前よりもタブーではなくなっています。しかし同時に、結婚という制度が、現代の日本社会においては、ほとんどメリットを持たなくなっています。それは当然学生結婚でも同じです。大学生同士の結婚は、現在では、間違った選択として受け止められるよりも、なぜわざわざ結婚しなければならないのかという、疑問として受け止められるのではないでしょうか。

①学生結婚のメリットについて考える



現在、学生結婚におけるメリットがあるとすれば、それは、卒業後に結婚する場合と、それほど変わるものではありません。つまり、情緒的な満足感以外には、特別なメリットはなくなっていると思われます。
結婚制度の本来の役目は、家制度が生きていた時代における、家の存続でした。家制度が法律上から消え、社会的にも家という概念が希薄になった現在、結婚という制度は既にその意味を失っています。非嫡出子が嫡出子と同じだけの権利を相続に主張できるようになってきたこともあり、生まれてくる子供の将来にとっても、親が非婚であるかなしかはあまり影響しなくなってきています。
それでも現在の日本は、まだ旧来の家制度や、結婚制度に乗っかる形で社会福祉を作ってきた経緯がありますから、子育てや、互いの財産管理、生死に関するような医療的な判断などは、婚姻関係にない他人同士が行うことは困難です。こうした問題の解決のための方策として、結婚という制度を利用することが、現在では、もっとも現実的な結婚制度の使い方であると思われます。
以上の事から、何らかのトラブルを解決する方策として以外には、学生結婚によらず、結婚という制度には、さしたるメリットはないと考えられると思います。

②学生結婚のデメリットについて考えてみる。



本来の結婚が意味を失いつつある昨今では、パートナーと定めた相手との共同生活は、結婚という形にこだわる必要はなくなっています。一方、特に学生で、それぞれの親から経済的援助を受けている場合には、結婚によってそれが打ち切られる可能性もあるでしょう。現在20代前半の学生たちの親の世代では、結婚は一人前の証として、独立を意味します。従って経済的援助も卒業と考えるのが一般的です。その場合、多額の学費を負担し学業との両立を図りながら、結婚生活を維持するのは至難といえるでしょう。また、それまで親元にいた学生なら、身の回りの世話を親に任せていたケースも多いでしょう。こうした細かいことでも、結婚して独立すれば、自分たちの負担になります。
もし、学業を学生の本分と見なして、その継続を第一義に考えるなら、結婚にメリットはなさそうです。もし、現在の学生生活が、想定される結婚後の生活よりも悪い条件であるなら別ですが、さもなければ、それぞれ、もしくは片方の親が、結婚後も十分な援助を約束してくれる以外には、結婚は学業との両立において、デメリットでしかありません。

③大学生同士で結婚するために必要な条件。



大学生の生活の本分が学業であるということを前提にすれば、大学生同士の結婚にメリットはありません。その理由のほとんどは、経済力の問題です。親の援助であるか、公的な奨学金であるかは別として、何らかの形で学費と生活費を捻出しなければ学業は続けられません。しかし学業は仕事とは違って、いくら行っても対価は稼げません。そして学生にとっては、学業は一日の大半を費やすものです。このことからもわかるように、学業とは、誰かの援助に頼る以外には、満足な継続が難しいのです。
この援助という観点から見た場合、大学生同士の結婚には、これからあげる3つのケースが考えられます。

<結婚によって、援助を得る場合>



学生と既に社会人になった人物との結婚であれば、社会人が学生の学業に対する援助を与えるという形で、学生はメリットを得られます。学業に専念し、結婚生活の維持にも可能性があります。しかしここでは、大学生同士の結婚を念頭に置いていますので、その場合、学生結婚では、片方が学業を断念するという形でしか、この状況は生まれません。であるなら、結婚をあきらめ、それぞれに別々の援助者(例えばそれぞれの親)を定める方が合理的です。

<学生それぞれに既に援助者がいる場合>



援助者は親であるかもしれないし、公的な奨学金かもしれませんが、いずれにせよ学生は現状で学業の維持が図れます。それだけで既に学生として必要な条件はそろっています。そして、結婚の目的が、たんに恋愛関係の維持であれば、結婚という制度にこだわる必然はないと思います。前述のように、何らかのトラブルの解消としての結婚はあり得ますが、できれば、在学中はトラブルのないようにつとめる方が現実的です。

<既に学生の年齢が高かった場合>



日本においては大学生の大半は10代終わりから20代前半です。社会的にはまだ結婚を焦る時期ではありません。しかし博士課程や、社会人入学などで、年齢の高い学生であるなら、在学中に結婚を視野に入れなければならない可能性もあるでしょう。また、入学時に既に既婚であるというケースもあります。これが唯一、現在の日本における大学生同士の結婚の中で、現実性のあるケースだと思います。諸外国において、このようなケースはまれではありませんし、政府からの援助もあります。しかし日本においては、このようなケースに対する援助はほとんどありません。多くは学生の配偶者が援助者となって、学生の学業を支えます。しかし双方が学生だった場合は、既に述べたように、経済的にもかなりの困難を強いられるでしょう。学業のチャンスが巡ってくる時期は、人によって様々ですし、どのような困難を排しても、チャンスに飛び込むだけの価値があるのが学業です。もしこのケースになるとわかっているなら、事前に、できるだけ計画的に経済的な基盤を整えることを考えるべきでしょう。

今まで述べてきた各事項に共通するのは、大学生同士の結婚は、その是非を問う前に、必要がないと言うことです。恋愛関係の継続は、学生同士であれば、社会人よりも容易ではないでしょうか。互いが互いの家に住み、都合のよいときだけ交流する恋愛のスタイルの方が、自分の時間を自由に使うことができ、学業にも有益ではないでしょうか。どうしても同居することを望んだとしても、正式な結婚をせず、同棲という選択肢もあるでしょう。そもそも、結婚制度は、既に人生において必須の要件ではなくなっています。単に個人的な好み以上に、結婚にメリットを見いだすことは難しくなっています。
ただ、一方で、学業のチャンスは一生のうちにそれほど多くないという事は理解すべきです。特に10代後半から20代前半の多くの若い学生には、そのことを痛感してもらいたいです。結婚は、社会人になってからでもできますが、学業は大学生時代のチャンスを失うと、意外にできないものです。既に申しましたように、日本には、社会人が再び学業の道に戻るための援助はほとんどありません。学業は常に経済的な問題と背中合わせですから、こうした援助のない国においては、「学業はできるときにしておく」という決意は重要です。学生時代に限るなら、結婚は、学業よりウエイトは低い、と考える方が妥当でしょう。

2014年7月18日

written

by トリュフォ�%8


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