現在17271個の困ったを解決できます!

2014月8月30日更新

絞りやF値って何?カメラの基礎用語まとめ

282 views

今度ついに本格的なカメラを買いました。ですが全くの初心者なので、基本から教えて欲しいです!(大学3年・男性)


 

いいカメラを買うと、いい写真が撮れる。

けどそのためには、カメラを適切に操作しなくてはならない…。

せっかくいいデジカメを買ったのに、ナゾの数値がありすぎて分からない!という人や、

いいカメラが欲しいけど、カメラがよく分からないからちょっと…という人はぜひ参考にしてください。

 

露出

露出とは、イメージとしては写真の明るさのこと。

カメラとは、レンズを通してカメラの内部に到達してきた光をフィルムに写し取る機械なのですが、

この「内部に到達してくる光」の量がすなわち「露出」です。

カメラの受光器(フィルムに像を写し取る「網膜」とお考えください)が外の光にどれだけ「露出」されているか、です。

露出がちょうどいいことを「適正露出」といい、暗すぎる(露出が小さすぎる)ことを

「露出アンダー」、その逆(明るすぎる)を「露出オーバー」といいます。

露出は、携帯電話のカメラや低価格のデジタルカメラなどでは「露出+1」といった具合に

簡単に調節できるものも見かけますが、基本としては露出そのものを調節するのではなく、

「シャッター速度」や「絞り」により決定されます。その説明を次に。

 

シャッター速度

これは文字通りの用語なのですが、つまりシャッターの速さです。

携帯電話のカメラなどにはついていないものが多いのでわかりにくいかもしれませんが、

シャッターが「カシャッ」というあの音の速さです。

シャッター速度を遅くすると「カッ……シャーッ」とゆっくりになり、

速くすると「シャッッ」という感じになります。「カッ……」の間が何時間も続くような場合もあります。

では、それを調節するとどうなるのか。上に述べたように、この機能は「露出」に関係します。

まばたきするときにまぶたをゆっくり動かせば目は比較的多い量の光にさらされ、露出が増えます。

速くすればその逆です。下の写真を見てみてください。



http://camelife.biz/2013436/

これはシャッター速度を遅くして撮った写真です。

夜なのに、細部がきれいに写っています。

それは露出が大きかったので、夜の少ない光を最大限吸収できたからです。

ところでお気付きかもしれませんが、上の写真にはなにか光の筋のようなものが写っています。

これは、車のヘッドライトやテールランプです。でも、普通こんなふうに見えませんよね。

それに車本体を姿が写っていません。

これがシャッター速度の特徴で、長く受光器をさらすので、

そのさらされている間に被写体が動くとようするにブレるのです。

よく「残像が見える」といいますが、まさにそれです。

これはこれで美しい写真となるので、それをあえて狙った写真もたくさんあります。

 

絞り

次に「露出」を決定するもう1つの要素、「絞り」について。

絞りはレンズの「覆い」のことで、絞りを絞り込むとレンズを覆う部分が多くなり、

受光器に届く光が減少、すなわち露出が減ります。

逆に絞りを開くと、覆いが少なくなり、露出が増えます。

人の目で言うと「瞳孔」にあたる部分です。

レンズについているリングを回すことで、ひとつのレンズで、連続的な切り替えができます。

「シャッター速度」に「絞り」、なぜ露出を決定する機能が2つもあるのでしょうか?

それはシャッター速度も絞りも、純粋に露出だけを調節するものではなく、

それぞれの特性の副産物として露出が変わっているだけだからです。

シャッター速度を変えると上述のように「残像」が写りこむことがあり、

絞りで露出を調節すれば「被写界深度」に影響をあたえます(被写界深度は次に)。

例えて言えばシャッター速度はまぶた、絞りは瞳孔で、それぞれが異なる役割を持っているのです。

デジタルカメラでは露出を自動で適正露出まで調節できるものが多いですが、

そのなかには「シャッター速度優先モード」と「絞り優先モード」が選べるものがあります。

これは、上記のふたつの機能のうちどちらを優先的に用いて利用するかを選んでいるわけです。

 

被写界深度

上で登場した「被写界深度」ですが、

これは「レンズに写る景色のうち、ピントの合う被写体がどれだけ広い範囲にあるか」ということ。

被写界深度が浅ければ、たとえば手前のテーブルにピントを合わせると奥の椅子が見えなくなり、

被写界深度が深ければ、手前のテーブルと奥の椅子両方にピントを同時に合わせられます。

この「被写界深度」は絞りによりかわります。絞りを開く、

つまり多くの光を取り込むようにすると被写界深度は深くなります。

逆に絞りを絞る、取り込む光を少なくすると、被写界深度は浅くなります。

絞りを調節して露出を変えるさいには、この被写界深度に気を付ける必要があるのです。

 

F値

これも、絞りに関わる値です。なんだか専門的な響きの言葉ですが、

実態はなんのことはない、たんに「絞り具合」を表す数字です。

ただややこしいことに、F値が大きいほど、絞った状態、取り込む光が少なく暗い状態を指します。

F値が大=絞りは絞られている=暗い

F値が小=絞りは開かれている=明るい

です。直観的に逆に感じている人もいるので、注意しましょう。

表記は「F3.5」といった具合になります。

 

開放F値

たいていのレンズには、「F6.3」などという表示がついています。

あれ?F値は絞り、つまり自分でひとつのレンズをいじって決める値です。

それなのにひとつのレンズにひとつのF値しか書かれていないのはなぜ?

実は各レンズに表記されているF値は、純粋なF値ではなく、「開放F値」というものなのです。

「開放F値」とは、それぞれのレンズの絞りをいっぱいまで開いたときのF値のことです。

つまりそのレンズが出せる最少のF値を表します。

「F3.5」と表記してあるレンズは、3.5以上のF値を出せる、ということです。

では、表記に「F3.5~6.3」などと表記されているレンズは、

開放F値が3.5で、最大のF値が6.3という意味でしょうか?

それがややこしいのですが、違います。

開放F値が3.5~6.3というふうに幅を持たせて表記されているということは、

そのレンズの開放F値が変化する、という意味です。

ズームレンズなど、その胴の長さが変わるレンズは、長くなると受光器に達する光が減り、

どうしても露出が少なくなります。それで、開放F値も変化するのです。

こういうレンズを「F値連動型」といいます。

 

ISO感度

いままでカメラを人の目に例えシャッターがまぶた、絞りが瞳孔だと述べました。

その例えで言うと、ISO感度は視神経の感度です。つまり受光器が光を受け取るとき、

同じ量の光が受光器に届いても、ISO感度が低いカメラならば不鮮明に、

高いカメラならば鮮明に写ります。

よく夜間の監視カメラの映像など、フラッシュを焚いている訳ではないのに人の顔が写っているものがありますが、

あれがISO感度の高い設定のカメラの写真です。

ただ、ならばISO感度は常に高くしておけばいい、ということでもありません。

例に挙げた夜間カメラの画像などは、よく被写体は映ってはいるけれど不鮮明だったり、

謎の荒いドットが入っていたりしますよね。

あれは「ノイズ」といい、ISO感度を上げた写真によくおこる現象です。

一般的に高価なカメラほどISO感度を上げた時のノイズは小さくなります。

 

いかがでしょうか。ごく一般的なデジカメでも設定できる項目もありますから、ぜひいじってみてください。

2014年8月30日

written

by nmaru


同じカテゴリの記事をもっとみる

ライター

WRITERライター情報

pagetop