現在17274個の困ったを解決できます!

2016月4月30日更新

大学教授を目指す前に確認しておきたいチェックポイント10点

27417 views

将来の進路として、「大学教授」を目指したいと思っています。その実現のために、知っておかなければいけないことを教えて下さい。

(大学3年生 男性)



日々の研究の中で、より深く学び研究したいという気持ちから大学教授を志望する人もいるでしょう。
あるいは、小学生や中学生のころ学校の先生に憧れたように、毎日の講義を受ける中で教壇に立つ大学教授に憧れ目指したいと思う人もいるでしょう。
そうした気持ちを抱いたあなたへ、大学教授を目指す人が知っておくべきことをまとめました。





画像出典:Pixabay






1.狭き門だということを知る



大学教授になるには、極めて狭い門をくぐり抜けなければなりません。
大雑把な数字ですが、日本の大学は全国に600校ほどあり、そこで教授と言われる立場の人は7万人ほどいます。
数字を聞くと多いようにも感じますが、例えば全国のサラリーマン人口(正社員)は約3512万人(2012年調べ)。
これを目指して多くの学生は就職活動に必死になるわけです。


エリートの代名詞、医師でも約29万人います。弁護士は3万人ほど。
賢いあなたは「それよりは多いか」なんて思わないでくださいね。これは一つの分野での数です。
先ほどの大学教授の数は、あらゆる分野における総数ですから、ある分野に限定した場合には相当少ないことになります。
こうして比べると非常に狭い門であることがわかります。心して臨まなければいけません。





2.重要な大学院選び



大学教授を目指す場合、大学院選びは非常に重要になります。
前述のように狭い世界ですから、出身大学院というのは一生ついて回る肩書になります。
一流の大学教授を目指すなら、あなたが目指す分野で最も著名な大学院を選ぶべきです。
もしその大学院に入ることが難しいと感じるのなら、厳しい言い方になりますが、そもそもスタート台にも立てていないと自覚しなければなりません。


しかし反対に、ほとんど名前も知られていないような大学&大学院もあります。
そうしたところでは、実は教員採用の可能性が高い場合もあります。
研究のレベルや内容に拘らずに教授という職を得ようとするなら、そうした穴場を探すのも一つの手段です。





3.勉強と研究は違う



純粋に「研究をしたい」という気持ちで大学教授を目指す人もいるでしょう。
でも、意外にきちんと理解されていないのが、勉強と研究の違いです。
勉強が好きなだけで教授を目指して大学院に入学すると、入学早々から「何をしたらいいのかわからない」なんて事態に陥りますので、要注意です。
与えられたテーマについて、与えられた情報を頭に詰め込むのは研究ではありません。


かといって、院生がいきなり何かの新発見をするわけはありませんし、大学教授といえど年中新発見をしているわけではありません。


では、研究とは何か。


教授たちはそれぞれにその答えを持っていると思います。
ここでお伝えできるのは、「自らテーマを探し出し、自分なりの知見を加えて洞察し、世の中に自分の見解を発信していく」、
というが研究の一つの側面であるということです。
次でもお伝えしますが、特に最後の発信力は重要です。





4.政治力と学会発表



大学教授を目指すにあたって必要なことの一つに「政治力」があります。日本の政治のことではありません。
大学や学会という小社会の中での政治力です。大学組織では、まだまだ師弟関係の延長に人事があることは否めません。
そのような中で、将来のポストを得るには良好な人間関係をつくって自らを売り込む政治力は大切です。


また、大学院生のうちから、たくさんの場に顔を出して人脈を広げ、学会や研究会、専門雑誌等に積極的に論文を出していく発信力も重要です。





5.避けて通れない語学力



大学院入試で2ヵ国語を要求しているところは多いですが、それほど語学力が重要だということです。
研究や論文で使用するだけでなく、普段の研究生活でもたくさんの国の研究者と交流することになります。避けては通れません。





6.基礎体力としての文章力



文系だけでなく、理系においても、研究発表は論文という形にまとめる必要があります。
文章を書くのが苦手な人には非常に負担を感じる作業です。基礎体力として、文章力をつけておきましょう。





7.修士は短い



よく言われていることですが、大学教授を目指して大学院に入った最初の2年間―修士(博士前期課程)―が非常に重要です。
前述しましたが、大学院では「あれをやれ。これをやれ。」とは誰も言ってくれません。
何も言われないことを喜んで気を抜いていると、あっという間に2年が過ぎてしまいます。この2年間で、修論の他にもう一つ発表するくらいの意気込みが大切です。





8.学費と生活費の現実



各分野によって大学院の年数に違いはあるけれど、概ね博士前期課程(修士)で2年、博士後期課程で3年ほど在籍することになります。
もちろん、全期間を修了せずに教員や研究者の道に入っていく人もいますが、必ずそうなるとはいえませんから、
最低5年間は学費を払いながら研究活動を行う覚悟が必要です。本気で目指すならアルバイトに時間を費やしている暇はありませんから、
この期間の資金をどうするか考えておかなければなりません。親に援助を願い出たり、奨学金を利用したりする人が多いです。





9.ダメだったときの身の振り方



厳しい話になりますが、狭き門ゆえ、夢が叶わなかったときのことも考えておかなければいけません。
「そんなことを考えていては夢はつかめない」という意見ももちろんあるでしょう。
でも、大学教授になれなかったとしても、あなたの人生は終わりません。
あなたの能力を活かせる場を数多く知り可能性を持っておくのは、社会を生き抜く力として大切なことです。





10.社会人教授の可能性



いまや大学院に通う社会人も珍しくなくなりました。
文系のビジネス関連分野では、むしろ社会人の方がもてはやされるくらいです。
理系でも、企業の研究職から大学に戻ってくる人がいたり、反対に大学教授が企業からのオファーを受けることがあったり、
産学連携で企業と大学が一体となって進めるプロジェクトがあったりもします。芸能人やスポーツ選手が教壇に立っていることもありますね。
このように、社会と大学の垣根はとても低くなり様々な形で大学に関わることができるようになりました。
そんな横道から教授になる方法があるということも知っておいて損はないでしょう。



いかがでしょうか。
厳しい現実についても触れましたが、大学教授は未来の日本を、いや世界を、切り拓いていく重要な仕事であると思います。
ぜひ志を高くもって自らの研究に邁進してください。


2016年4月30日

written

by nekonote


同じカテゴリの記事をもっとみる

ライター

WRITERライター情報

RANKING

就活・キャリア記事ランキング

pagetop