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2014月12月19日更新

<日本最古の教会・大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)とは>

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長崎の大浦天主堂に行こうと思っているのですがどんなところですか?(大学2年生・女性)


 
大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)は、正式名称を「日本二十六聖殉教者堂」といい、1865年(元治2年)に建立されたカトリックの教会堂です。
日本最古の現存するキリスト教建築物であり、国宝に指定されています。

 

所在地&アクセス



JR長崎駅前から路面電車(正覚寺行乗車、築町乗換え、石橋行乗車)利用で約20分、大浦天主堂下からほど近い場所にあります。
駐車場はありませんので、車で行く場合は付近の民間駐車場を利用してください。



所在地 :  長崎市南山手町5-3
拝観時間 : AM8:00~PM6:00  ※受付は閉館15分前まで
料金 : 大人300円、中高生250円、小学生200円 ※団体割引、障害者割引あり
公式ウエブサイト : http://www1.bbiq.jp/oourahp/

 

建築





中世ゴシック建築を代表するゴシック調の建物は、国内現存の最古の教会堂となっています。
設計は、フランス人宣教師のフューレ、プティジャンの両神父、施工は、天草出身の棟梁、小山秀之進です。
元治元年(1864年)末に工事は竣工し、翌慶応元年(1865年)2月に祝別式が行われました。

竣工当時は木造でしたが、明治8年(1875年)の増改築により外壁が煉瓦造りに変更 されました。
外壁は煉瓦造りですが、表面は漆喰で白く塗られています。
内部構造もこの時に改築されていますが、主要部は創建当初の姿が温存されています。

一見西洋の石造りに見える教会建築ですが、基本的な骨組みは木材が使われています。
屋根は日本瓦、作りは純日本式の切妻屋根と、日本古来の建築技術が注ぎ込まれています。

※祝別式 : カトリック教会で、神への奉仕にあてるために人または物を区別して聖とすることを祝別といいます。

 

ステンドグラス



大浦天主堂といえば、なんといってもステンドグラスの美しさが有名です。
日本最古のステンドグラスともいわれる、この大浦天主堂のステンドグラスを目当てに訪れる方が大勢いらっしゃいます。

大浦天主堂にはたくさんのステンドグラスがありますが、これらは三度の修復がされています。
1879年の改築時、1945年の原爆投下による大破、1990年の台風被害。
ステンドグラスは製法上全く同じものが作れないため、少しづつ色が違うのが見て取れます。

代表は、正面祭壇奥にある、「十字架のキリスト」でしょう。
このステンドグラスは、建立時にフランスのカルメル修道院から寄贈されたものですが、原爆の爆風により大破してしまいました。
そのため、現在のステンドグラスは、戦後の復旧工事の中でパリのロジェ商会に発注し製作されたものです。



 

歴史について



大浦天主堂は、キリスト教上の2つの大きな出来事と密接にかかわっています。

 

日本二十六聖人



大浦天主堂は、正式名称を「日本二十六聖殉教者堂」といいます。
豊臣秀吉によってキリシタン弾圧の命令が下され、24人のキリスト教徒が大阪、京都あたりで捉えられ、長崎に護送されました。
途中、2人が加わり、慶長2年(1597年)、日本人20人、外国人6人の26人のキリスト教徒が長崎西坂の丘で処刑されました。

その後26人の殉教者は文久2年(1862年)にローマ教皇ピオ9世により列聖され、聖人の尊称を献上されました。
大浦天主堂は、この日本二十六聖人に捧げられるものとして建てられたため、正面は西坂の丘に向けられています。

※列聖 : キリスト教において、信仰の模範となるふさわしい信者を聖人の地位にあげることをいいます。

 

信徒発見



建立当時、日本は禁教令の下にありました。大浦天主堂はフランス人のための施設として建立され、「フランス寺」と呼ばれていました。

建立間もないころ、珍しさとその美しさに多数の人が見物に訪れていました。
その頃、1865年3月、ある女性が大浦天主堂を訪れました。3人の女性が神父に近づき、自分はカトリック信者であると告白したのです。
彼女達は、このフランス寺に、マリア像があることや、神父が独身であることなどから、ここがカトリック教会であることを確信し、打ち明ける決心をしたのでした。
そして、自分たちが迫害に耐えながら信仰を続けてきたことを神父に話したのです。

このことで、日本に信者がいるということ、そして長崎周辺の各地にて多くのカトリック信者が秘密裏に信仰を続けていたということがわかりました。
この「信徒発見」のニュースは、ローマ教皇ピオ9世にも伝わり、教皇は感激してこれを「東洋の奇跡」と呼んだといいます。

現在、入り口中央におかれているマリア像(日本之聖母)は、フランスからその記念に贈られてきたものです。



 

以上、大浦天主堂をご紹介してきました。
現在、長崎の教会群は、世界遺産への登録に向けて取り組みがなされています。
長崎にたくさんあるカトリック教会のほとんどは、大浦天主堂での信徒発見以降、信仰の自由を得た信者たちによって建てられたものです。

異国情緒あふれる景観とともに、その歴史を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。

(画像出典:すべて大浦天主堂公式ウエブサイトより)

2014年12月19日

written

by tsteck


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