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2015月2月10日更新

旅行前に知っておきたいヒンドゥー教の食事マナーまとめ

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インドに行くのですが、食事のマナーが不安なので教えて下さい。(大学2年生 女性)


みなさんヒンドゥー教はご存知ですか。

ヒンドゥー教はインド、ネパールにおいて多数を占める宗教です。

イスラム教、キリスト教と並び多くの人々に信仰されています。

仏教の発祥地でもあるインド。

「釈迦」を開祖とする仏教は仏陀(ブッタ)により仏の悟りを開いたとされています。

ヒンドゥー教の食事のマナー・タブーの前に、ヒンドゥー教の豆知識もご紹介しますので一緒に覚えておきましょう。
インド タージ・マハル          世界遺産「タージ・マハル」 画像出典:ウィキペディア

 

ヒンドゥー教とは



紀元前1500年頃、インドに侵入し定住したアーリア人の司祭バラモンの儀式と先住民族の様々な宗教が融合して発展したものであります。

バラモンとは当時の社会的な身分制度「カースト制度」の最上級の階級で、司祭者の地位であり祭祀を祀り神々を動かす力を持つといわれています。

「ブラフマー神」「ヴィシュヌ神」「シヴァ神」を三神一体論(トリムルティ)として三大神を信仰していましたが、現在ではヴィシュヌ神とシヴァ神の二大神として広く知られています。

日本国民の数多くが信仰している仏教の開祖お釈迦様と呼ばれている「釈迦」はヴィシュヌ神の9番目の化身とされています。

 

 

ヴィシュヌ神とは



「宇宙の維持を司る神」と呼ばれており、世界を三歩で自由闊歩できる神とされ人々を救済するといわれています。

10大化身と呼ばれる多数の分身を持ち、そのなかには仏教の開祖「釈迦」、美の女神「ラクシュミー」などがいます。
ヒンドゥー教 ヴィシュヌ神               ヴィシュヌ神  画像出典:ウィキペディア

 

 

シヴァ神とは



「宇宙の破壊を司る神」と呼ばれており、暴風雨、風水害など自然破壊をもたらし、また乾いた土地には恵の雨をもたらし植物を育てるという災禍と恩恵を使い分けると言われております。

シヴァ神の化身で「黒、暗黒、時間」の意味を持つマハーカーラは仏教では「大黒様」と親しまれている大黒天、シヴァ神の子でガネーシャと呼ばれる神は、仏教では「聖天様」と親しまれている歓喜天などがいます。
ヒンドゥー教 シヴァ神               シヴァ神  画像出典:ウィキペディア

 

 

ヒンドゥー教における食のマナー、食のタブー



日本でも人気度が非常に高い「インド料理」。全国のあちこちでインド人が経営しているお店も多く見かけます。

インドは様々な民族の宗教が融合してできたヒンドゥー教の信者が多く、もちろん食事の制約やタブーがあり、知らないで訪れると大変な目に合うことも・・・

ここで、ヒンドゥー教における基本的な食事マナーとタブーをご紹介いたします。

 

 

肉はチキン&マトンが一般的



ヒンドゥー教は牛を聖獣として崇めているため牛肉を食べません。

厳格なヒンドゥー教徒は一切の肉を避けており、それほど厳格ではない信者でも牛肉だけは避けています。

またインドはイスラム教の信者も多く、イスラム教徒は豚を「穢れたもの」とし食さずタブー視しています。

結果としてヒンドゥー教とイスラム教で大半を占めるインドでは、肉を食べるならチキンかマトンとなっています。

 

 

高タンパク、ダール(豆)



宗教上の理由により牛肉・豚肉を食べないインド人はベジタリアン(菜食主義者)が非常に多いです。

タンパク質が豊富な肉類の代わりにダール(豆)から摂取しています。

価格も手ごろで家庭でも常にたくさんの種類を常備しているようです。

毎日の食生活には欠かせないダールは、毎食ごと何かしら豆料理の一品が出てきます。

 

外食より家庭でごはん



食事は基本的に「ガル・カ・カーナー」。意味は家庭料理、家ごはんです。

食事に対し宗教的に制約があり、外食は信用できない、何が入っているかわからないという考えから、最も信用できる人が作る料理を食することが一番望ましいというのが根底的な考え方です。

ランチも当然お弁当を持参する人も多く、家庭からオフィスまでの弁当配達サービス業も普及しています。

 

穢れを意味する言葉「ジューター」



食事は手で食べるのが習慣的なインド。スプーンを使うことありますが、手で食べざるおえない機会も多いです。

気を付けてほしいのは穢れを意味する「ジューター」という言葉です。

左手をジューターとしているインド人は食べるとき左手を使いません。

かといって全く左手を使わないで食べることが難しい場面では、あからさまに左手を使うのはやめましょう。

また、「他人が口を付けたもの」もジューターです。

回し飲み、人の皿から味見、食べかけをあげるなどの行為も気をつけましょう。

 

プチ断食



イスラム教では「ラマダン(断食)」が広く知られていますが、ヒンドゥー教でも一年を通して数々のプチ断食が行われています。

大小様々な断食が日常的に行われ、普段から肉を食べる人もその日は菜食にする、毎週火曜日には肉を食べないこと、満月を拝むまで果物と水のみなどイベントに合わせてプチ断食を行う信者が多いです。

また、体の中をカラにして浄化する、消化器官を休ませ免疫機能を高めるなど健康法としても非常に意味があるものとして広く人々の生活に浸透しています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

国や宗教によっては全く環境が違ってきますので戸惑いもありますよね。

なかでも宗教上の問題は難しく、また理解しがたいことも多々あります。

しかし、「郷に入れば、郷に従がえ」の精神はとても必要です。

訪れた国、土地で気持ち良く過ごすためにも、また現地の人々との交流のためにもマナーやタブーを理解し敬意を表して楽しむことが大事です。

2015年2月10日

written

by しんじろう


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