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2015月5月9日更新

これはカルチャーショック!関東と関西の桜餅は違うってホント?

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関西と関東の桜餅が違うって聞いたことあるんですけどどこが違うんですか?(大学2年生・男性)


薄紅色の桜の花は、開花が待ち遠しく、入学式の季節に合わせて咲いてくれる、うれしい花です。

満開の桜並木は何とも良い香りが漂い、ハラハラ舞い散る桜吹雪の美しいこと!

桜餅は広い地域で和菓子として親しまれていますが、食文化の違う関東と関西では、桜餅にも違いがあります。

 

関東の桜餅



豆知識:江戸からのはじまり





画像出典 WIKIPEDIA

桜餅とは、長命寺(ちょうめいじ)桜餅または江戸風桜餅とも呼ばれ、下総国銚子の出身の山本新六による考案といわれ、江戸向島の長命寺の門番を務めていた時のことになります。

1717年(享保2年)に隅田川の土手の桜の落ち葉を塩漬けにし、餅に巻いて売り出しところ、ちょうど将軍吉宗の命により隅田堤に桜が植えられ、花見客の賑わいのお蔭で繁盛したということです。

その後、長命寺境内に桜餅屋を構えるようになり、江戸後期の記述には年間餅数で387,500個の仕込み数と書かれた文献があるくらい、盛況であったようです。

現在の価格に換算すると1個約63円ほどになるでしょうか。

大工の賃金が当時は約322円の換算になるので、かなりの高級和菓子だったことがうかがえます。

材料や製法の変化はあるものの、現在の桜餅の起源になるでしょう。

 

製法



生地は小麦粉を使用し、白玉粉や餅粉を加えるか、または上新粉でもよく、砂糖で味の調整をします。

塩漬けの桜の葉を水に漬け塩抜きをしておき、生地の粉を水溶きしてから薄く延ばして、熱してから、周囲の水気が取れて乾く程度に焼き、しっとりめに仕上げていきます。

小豆のこし餡を丸めて、焼いた皮で包み、塩抜きされて水気のない桜の葉をかぶせて出来上がりです。

 

関西の桜餅



豆知識:道明寺粉のはじまり



道明寺粉とは道明寺糒(ほしい)に由来し、道明寺糒は大阪にある道明寺という尼寺でもち米を乾燥させ、保存食とし貯蔵していたもので、糒(ほしい)を旅に携帯したりしていましたが、常食していたわけではなく、その歴史は1000年以上前からとされています。

道明寺糒を砕き粉にしたものを道明寺粉といい、和菓子に用いています。

道明寺という桜の葉を巻かない和菓子がもとからあり、道明寺に桜の葉を巻いたものを、道明寺桜餅といいますが、これを単に道明寺というところもあります。

 

道明寺桜餅



京風桜餅または上方風桜餅とも呼ばれています。



画像出典 WIKIPEDIA

 

製法



もち米を蒸し、天日干しにして、乾燥したらひき砕き粒を残した状態の道明寺粉を作ります。

塩漬けにした桜の葉の塩分を水で抜いておく。水を吸わせておいた道明寺粉を蒸すと餅状になり、砂糖を混ぜ、平らに広げた餅で球状に丸めた粒あんを包み、桜の葉をかぶせて完成です。

 

桜の葉



桜の葉で包まなくてもいいのでは?



桜餅は関東も関西でも桜の葉で包まれていて、大切な役割があります。

実は、桜餅の桜らしさは葉によって醸し出されています。



画像出典 オオシマザクラ

全国に多種多様な桜の種類が分布するなか、桜餅に使用できるのは葉が柔らかく、毛の少ない品種のオオシマザクラです。

桜らしい芳香を葉が餅に移し、包むことで乾燥を防いでいます。



画像出典 桜の葉の塩漬け

芳香は塩漬けにすることでクマリンという成分によって生み出され、そのまま食べられるようになりますが、美味しいからと葉だけを食べ過ぎないようご注意ください。

 

違いについて



起源も違い、材料、製法の違いも大きく、薄紅色の桜色と桜の葉で包まれている似た見た目とは異なり、同じ名称でも、別の和菓子と認識してよいでしょう。

しかし、春の桜をめでる日本人が、どこでも同じものと思うほど、香りの良さと薄紅色の桜色を好み、春を待ち望み、食を楽しむこころが全国津々浦々どこでも変わりないことが表れています。

違いがあっても、桜餅は和菓子として好まれ、食べられていることになります。

いかがでしたでしょうか。意外に知っているようで、知らないこともあります。

身近な美味しものにも長い歴史があって、奥ゆかしいさが感じられ、いいものですね。

ご参考になればうれしいです。

2015年5月9日

written

by chic


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